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集客、宣伝

LINE公式アカウントの基礎知識【LINE公式アカウント①】

今回のテーマは「LINE公式アカウント」。

聞いたことあるぞ! という方もいれば、すでに使っている方もいるかもしれません。

LINE公式アカウントのいいところはSNSとは違い、直接顧客に情報が届くこと。つまり集客やリピーター獲得に非常に有効なツールとなります。ぜひ取り入れてパン屋運営に役立ててください。

なお長くなりそうでしたので、記事は3本に分けています。

1本目は「LINE公式アカウントについて」と「料金形態と課金すべきかを考える」を解説していきます。

LINE公式アカウントでできること【LINE公式アカウント②/基本設定】この記事ではLINE公式アカウントの基本設定と機能を解説しています。すべての機能を使う必要はないため、使えそうだなと思うものを取り入れていきましょう。次の記事でわたしが実践している内容を解説していきます。...
パン屋運営にLINE公式アカウントを使おう【LINE公式アカウント③/実践編】この記事ではパン屋向けLINE公式アカウントの使い方を解説しています。メッセージ配信から応答メッセージの設定まで行えます。一部はぱんのおみみLINE公式アカウントで体験できますので、この機会にぜひご登録ください(URLは電子書籍内で案内しています)。...

LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントとは、企業や店舗がLINEを通じてユーザー(顧客)とコミュニケーションをとるためのビジネスアカウントです。

LINEは皆さんご存知ですよね。違いを知るためにもLINEからお話ししていきましょうか。

LINEはユーザー同士であれば国内・海外・通信キャリアを問わず、無料で音声・ビデオ通話・チャットが利用できるプラットフォーム。

2011年6月にサービス開始以来、世界230以上の国と地域で利用されています。

2025年6月末時点で日本国内の月間利用者数は9900万人。日本の人口の約7割以上が使用している計算となり、日常生活に欠かせないものとなっています。

LINEの大きな特徴として、年代や性別を問わず利用されていることがあります。

こちらの表をご覧ください。

男女比でみるとやや女性が多いですが、年代は偏りがないことがわかります。

居住地についても調査がされているのですが、全国津々浦々でユーザーが存在していることがわかります。

XやInstagramなどのSNSはやっていなくても、LINEは使っている人は多いですよね。生活でかならず使うものとして定着していることがよくわかります。

さて、ここでようやくLINE公式アカウントの話が出てきます。

LINE公式アカウントは、お店や企業のLINEアカウントのこと。友だち追加してくれたユーザーに情報を届けることが出来るサービスです。

LINEとの違いは「欲しい情報のためにつながる」こと。

LINEは知り合いなどと繋がりますよね。ブロックするとなると大仕事というか、結構大変笑。対してLINE公式アカウントは「つながりたいからつながる」

ということは最初は気になって登録したけど、興味がなくなったらフォローを解除されるSNSのような特性をもっています。なんだけど、直接メッセージを送れるので、情報が濃いし伝わりやすい。

「友だち」と呼ぶユーザーに対してさまざまなアプローチでアピールができます。

  • メッセージ配信
  • チャットでの連絡
  • クーポン
  • ポイントカード(ショップカード)

これらでアプローチしていくことになります。

次の記事で「LINE公式アカウントでできること」については詳しく解説します。

LINE公式アカウントが多くの企業で使われている大きな理由として「その日の集客」に効果を発揮するという特徴があります。

メールマガジンなどはそもそも配信されたことに気づかなかったり、メールボックスすら開けなかったりと開封率は割と低め。

しかし日常生活で使っているLINEは少し様子が変わります。興味や関心を持って登録していることもあり、開封率が非常に高いのです。

また日常生活で使っているからこそ、情報が新しい

例えばイベント出店をするとしましょう。当日思ったより集客がないなと思ったら、ちょっとした宣伝をその場で、スマホで配信できるのです。

ただあまりに回数が多いと逆効果になることもあるので、その点はご注意ください。なんにせよ、即効性が高いのが特徴です。

パン屋の集客に使ってみよう

「LINE公式アカウントが集客に有効な気がする」ことがわかりました。

具体的にどんなことに有効かをまとめてみましょう。

LINE公式アカウントが有効な理由
  1. 顧客との直接的なつながり
  2. リピーターの囲い込み
  3. クーポンなどで利用促進
  4. リアルタイムな情報発信

それぞれみていきましょう。

顧客との直接的なつながり

メールマガジンや会員登録に抵抗感がある人でも、日常生活に馴染んでいるLINEは割と登録してくれます。

LINEのアカウント自体はつながりますが、それなりに匿名の要素もありますし、電話番号やメールアドレスを知られるということもありません。

「横のつながりができるのはちょっと」という方もいるかと思います。

おそらくLINEの方を想像していると思うのですが、LINEのグループ機能やオープンチャットともまた違います。

誰が登録しているかはお店側はわかりますが、利用者側の情報が共有されることはありません。

ほら、LINEのグループだと参加者がわかってそこから個別で連絡したりして話がこじれることがありますよね。ああいったことはありませんのでご安心ください。

なぜこの話をするかというとおよそ5年前。

子ども会の会長をしたのですが、その際にそれまでのメールアドレスの登録からLINE公式アカウントへの登録に変えました。

絶対「横のつながり」を突っ込んでくる人がいると思ったので、めっちゃガチガチに固めた資料で挑みました。

結果的に「あ、そうなんだ」と納得した方も多かったので、対策しておいてよかったーと肩を撫で下ろした経験があります。なのでもし世代的に不安そうな方がいたら、そんなフォローをしてもいいかもしれませんね。安心って大切です。

メッセージはLINEに送られてきます。ですので、ダイレクトに伝わります

メルマガ等に比べて開封率が高いため、イベント出店や定期販売などの案内を送ったり活用できます。

リピーターの囲い込み

一度「友だち登録」してもらうと継続的に情報を届けられるようになります。もちろんお客さんがブロックしてしまったらストップしますが、ブロックしない限りは届きます。

これ、匙加減が大事だと思うのです。

うまくいけばリピーターとして繋がっていてくれます。配信回数が多すぎて「うざ!」と思われたらブロックされます。

個人的には配信は最低限でいいと思っているので、送るとしても本当に回数は少ないかな。

「自分ならどうなったらブロックするか」は常に考えるようにしています。

わたし自身、パン屋のアカウントのフォロワーは多くありません。300人くらいかな。

でも300人が「またパンを買いたい」と少しでも思っていてくれるのはうれしい。月に10人でも20人でもリピートしてくれるなら、万々歳だと思います。

ネットショップよりもう一段階濃いつながりがLINE公式アカウントですね。だからこそ「ここだけにしか出さない」情報もたまに入れます。

クーポンなどで利用促進

LINE公式アカウントにはクーポンの発行やデジタルのスタンプカードの機能が備わっています。

それぞれ単体で使うこともできますし、ショップカードが貯まったらクーポン配布などの併用も可能。

せっかく「パン買いたいな」「気になるな」と思って登録してくれたわけですから、こういった機能を利用して、お客さんを楽しませる工夫をしてもいいかと思います。

配布方法もいくつかありますので、今後解説記事をつくっていきますね。

リアルタイムな情報発信

こちらは先ほど出てきたイベント出店などがわかりやすい例かと思います。

以前、数店舗でのイベントを毎月開催していたことがあります。このときInstagramとともにLINE公式アカウントでも案内していました。

  • イベントの開催日時
  • パンやお菓子の予約方法
  • 今回のおすすめ商品

これらを案内したり、当日ちょっと集客が少ないなと思ったら「午後も開催してますよ〜」みたいなお誘いの内容を入れてみたり。

予約については履歴として残るので、内容を確認するのにも結構使えました。

これもまたあまりに配信が多すぎるとウザくなるので、何事も限度っちゅーもんはありますが、うまく使えは超有効です。

その他、リッチメニュー等の機能もあります。そちらについては2つ後の記事として更新しますね。

LINE公式アカウントの料金プランについて

ここまでいいことばかりをお伝えしてきたのですが、実はLINE公式アカウント。ある程度のフォロワーになると無料で使うことはできなくなります。

早速料金プランをみていきましょう。

LINE公式アカウントのプランは3種類。

  • コミュニケーションプラン
  • ライトプラン
  • スタンダードプラン

こちらは税別での表示となります。

「コミュニケーションプラン」の場合は月200通までなら、すべての機能を無料で使うことができます。

裏を返すと「200通を超えたら課金せざるを得ない」状態になり、さらに裏を返すと「それまでは無料でどんどん使ったらいい」ともいえますね。

個人的にはLINE公式アカウントに関してだけは課金する価値があると思っています。

注意してほしいのが、無料メッセージにカウントされるかどうか。

Messaging APIというのは簡単にいうと、自動配信のことです。

ちなみに通常のメッセージ配信では画像は1枚あたり1通でカウントされますので、要注意。

例えばフォロワーが50人だとして、メッセージを1通配信するだけならカウントは50通。

画像付きで案内すると1枚あたり1通カウントなので、メッセージとともに1枚つけたら100通カウントになります。

ただ画像には視覚効果もありますし、リンクとしてボタンを押したら情報先に飛べる効果もあるので、宣伝として有効な場合もあります。

行き当たりばったりに案内するよりも、ある程度戦略的に案内をする方が統一感があります。そのあたりも含めて「どう配信したいか」は決めて運用しましょう。

なお料金プランは月単位で変更が可能です。

セールの時期だけ配信数を増やしたい!などの事情があれば、それまでが無料プランなら、少しの課金で一気に案内してもオッケー。

ただね、これがちょっとケッチいのですが。

プランのアップグレードに関しては月の途中で差額の通分が付与。プランのダウングレードに関しては次月からの適応となります。月初めに更新したら、ダウングレードに関しての差額返金はありませんのでご注意ください。

課金すべきか否か問題

LINE公式アカウントの運用をはじめて、順調にフォロワーが200人を超えたとします。

すると一斉メッセージ配信は無料ではできなくなります。ここがひとつの分岐点。

課金するとなると月額5000円。税込価格で5500円です。年換算すると60000円を超えます。結構な出費ですよね。

先ほどもお伝えしましたが、個人的にはその価値はあるように思います。

だって直接お客さんに情報が届くんですよ? お得ではないでしょうか。

同じことをInstagramでできるかといったら、難しい。

Instagramは古い情報はどんどんうしろにいきますし、最新情報を出したとしてもダイレクトに配信というよりもアプリを開かないとその情報をみることがありません。

それはLINEも同じだと思うかもしれませんが、LINEの場合通知としてメッセージに入ってきますよね。そのダイレクト感はSNSでは難しい手軽さがあります。

個人的な見解としてはこんな感じ。

  • 200人までは無料で使い倒す
  • 200人到達したら課金する

200人に直接営業できるわけですから、そのあとの販売につながるならうれしい投資でいいかなと。

しっかり5500円ペイできるような販売体制にすればいいのです。それに売上だけで考えると5500円ならパンを20-30個売ればペイできますよね。

純利益で考えるともう少し販売しないといけませんが、パンが売れればそれだけ仕入れもできますし、仕入れができれば持続可能な販売形態を構築しやすくなります。というわけで「200人いったら課金しよう」がわたしの答えとなりました。

実際しっかりサブスク分はペイできていますので、体感としても「課金してよかった」と思っています。

ちなみに長期連休中に使わないのはもったいないので、パンセットを販売してみたり、クーポンを配布してみたり、毎月何かしら稼動させる意識はしています

ん? そのときだけダウングレードすればいいって? そんなのめんどくさいじゃないですか。

おみみちゃん

わたしズボラ人間ですよ?笑

それに8月ダウングレード、9月はどうせアップグレード。結果的にほぼ課金してますから、それならずっと稼動すればいい話。わたしはそういうタイプです。参考まで。

今回のまとめ

今回のテーマは「LINE公式アカウントを知ろう」でした。

LINEとの違い、LINE公式アカウントの特徴、料金プランについて解説しました。

ある程度の基本がわかったところで、次回からは実際にアカウントを作成していきます。

具体的な使い方もお伝えしますので、LINE公式アカウントを準備してお待ちください。

なお「ぱんのおみみ公式LINE」もございます。こちらは電子書籍の巻末に記載しておりますので、ぜひ電子書籍を読んでいただきご登録くださいませ。

詳しくはこちらの記事にまとめてあります。

このサイトの活用方法このサイトは「おうちパン屋のはじめかた」という講座を配信しています。効率よく使っていただくために、各種ツールやSNSをこの記事にまとめました。...

次回以降の解説では実際にLINEでどのようになっているかを体験していただくこともできます。

なんだか自分には難しそう……と思うかもしれませんが、実はご自身のLINEと連携していますのでアカウント作成自体はそんなに難しいことではありません。

食わず嫌いせず、使えるものはどんどん使っていきましょう!