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集客、宣伝

LINE公式アカウントでできること【LINE公式アカウント②/基本設定】

3回にわたって解説しているLINE公式アカウント。

LINE公式アカウントの基礎知識【LINE公式アカウント①】パン屋開業したらぜひ使ってほしいツール「LINE公式アカウント」。この記事ではLINE公式アカウントの基礎知識と課金すべきかどうかについて解説しています。...

2本目はアカウントの基本設定LINE公式アカウントでできることを解説していきます。

先にお伝えしておくと……なかなかたくさんの機能があります。

先の先まで考えながら使ったほうがいい機能もありますので、無理せず使えそうだなと思ったものを取り入れていきましょう。あとからでも全然増やしていけますので、今回の目標としては「アカウント開設して、設定する」にしましょうか。

次の記事では実際にわたしがどのように使っているかを具体的にまとめていきますので、ご活用ください。

パン屋運営にLINE公式アカウントを使おう【LINE公式アカウント③/実践編】この記事ではパン屋向けLINE公式アカウントの使い方を解説しています。メッセージ配信から応答メッセージの設定まで行えます。一部はぱんのおみみLINE公式アカウントで体験できますので、この機会にぜひご登録ください(URLは電子書籍内で案内しています)。...

LINE公式アカウントの開設方法

LINE公式アカウント開設のステップは5つ。

LINE公式アカウント開設手順
  1. 開設ページにアクセスする
  2. アカウント登録する
  3. 基本情報を入力する
  4. 初期設定とプロフィール作成
  5. 拡散するための準備をする

順番に解説していきます。

1.開設ページにアクセスする

まずLINE公式アカウントの開設ページにアクセスしましょう。

LINE公式アカウントの開設ページ

リンク先の「かんたん3STEP」の下の「LINE公式アカウントをはじめる」というボタンを押します。

アプリをダウンロードしましょうとありますので、ダウンロードしてください。下記のボタンからもダウンロードできます。

iOS:LINE公式アカウント

Google Play:LINE公式アカウント

アプリがダウンロードできたら、開いていきましょう。

2.アカウント登録する

アプリを開くとアカウント登録画面が表示されます。

登録方法は2種類。

  • 個人のLINEアカウントを使う方法
  • メールアドレスで作成する方法

手軽なのは普段使っているLINEアカウントを使う方法です。こちらは個人アカウントと連携すると、LINE公式アカウント作成に進みます。

メールアドレスで登録した場合はそのアドレスにメールが届きますので、メール内のリンクから「ビジネスID」の登録へ進みます。

プライベートと完全に分けたい場合はメールアドレスで登録しましょう。どちらもスマホ・パソコンからの操作は可能です。

3.基本情報を入力する

アカウントの種類を選択したら、情報を入れていきます。

入力する情報としては大きく分けて5項目。

  • アカウント名
  • 業種
  • メールアドレス
  • 会社/事業者名
  • その他

業種に関しては「飲食・食品」を選ぶと「パン・ベーカリー」など細かいものが出てくるので、該当するものを選択します。情報を入力後に「完了」ボタンを押して、アカウントの開設は完了です。

4.初期設定とプロフィール作成

管理画面にログインできますので、スマホまたはパソコンから操作していきます。

この画面は実際にお客さんがLINEを登録しようかなと思ってみる最初の画面。

「自分が何者なのか」がわかるようなプロフィールをつくりましょう。

プロフィール画像・カバー画像・店舗情報・あいさつメッセージなどを登録していきましょう。

例えばわたしなら「ちいさなパン屋の応援隊長」をキャッチコピーにしています。

このアカウントは電子書籍の読者限定特典でのみリンクをお知らせしていますので、気になればぜひ書籍を読んでくださいね。

電子書籍を購入してみよう「おうちパン屋のはじめかた」ではすでに出版している2冊の電子書籍をテキストにして進めていきます。この記事ではKindleのアカウント作成から購入方法までをまとめました。...

巻末にリンクを載せています。特に配信等は行っていませんが、アカウント作成の参考にはなるかと思います。のちほどもう少し詳しく解説していきます。

5.拡散するための準備をする

アカウント設定が終わったら拡散の準備をします。

ホーム画面に「友だちを増やす」というボタンがありますので、そちらをクリックしてみましょう。

  • URL
  • QRコード
  • 広告
  • ボタン

これらを利用して、リンクを貼り付けることができます。

QRコードなんかはよく使われていますよね。ここでサクッとつくれますので、活用してみてください。

もしブログなどをやっている場合は「ボタンを作成」を押すとこんなボタンがつくれて、サイトに貼れるようになります。またアカウントを認証すると広告を利用することもできます。

以上がLINE公式アカウントの開設方法でした。

おみみちゃん

あれ? もう終わり? と思いましたか?

そう。思ったよりも簡単なのです。ある程度までは無料で使えるわけですから、登録しない手はありません。まずはアカウント開設してみてください。

LINE公式アカウントの基本設定

ここからはもう少し細かい部分に入っていきましょう。

  • プロフィール設定
  • あいさつメッセージ

まずはこの2つを解説していきます。

プロフィール設定

プロフィール設定では、比較的細かいところまで設定できます。

  • アイコン
  • ステータスメッセージ
  • ボタン
  • 基本情報
  • パーツ追加

これらを利用することでホームページのような要素をつくり出せます。

パーツ追加は少し難易度が上がりますので、最初のうちはそれ以外の部分を充実させましょう。

ほかもいまだと難しく感じるかもしれませんが、やることといえば「何を表示するか」くらいなのでデジタルが苦手な方もおそらく大丈夫かと思います。食わず嫌いせず、まずはプロフィール画面をスクロールしてみてください。案外、簡単ですよ。

あいさつメッセージ

プロフィールの設定が終わったら、あいさつメッセージを設定していきましょう。

あいさつメッセージとは「友だち追加と同時に自動で配信されるメッセージ」のこと。

追加と同時に配信されるため閲覧率が高い…というか、閲覧せざるを得ない速さで送られてきます笑

しかも例の200通の無料メッセージ数にはカウントされません。ここに入れられる情報を入れておくのも作戦のひとつです。

テキスト以外に、クーポンなども入れられます。なので「友だち追加感謝クーポン配布!」とかなんとかいって、クーポンをプレゼントすると購入につながりますね。

設定はとても簡単。管理画面にある「あいさつメッセージ」から設定していきます。プレビューでどのように配信されるかもみられますので、確認しながら進めていきましょう。

下の「追加」というところから、クーポンやカードメッセージなどを選択できます。ここにクーポンを入れる場合は別の場所でクーポンをつくる必要があります。

そちらは次の記事で解説していきますね。

文章が思いつかないよ! という方はテンプレートもありますので使ってみてください。少し文言をいじればそれっぽい文章になりますよ。

これで基本設定も終了。

ここまできたら、最悪ほかの機能を使わなくてもお客さんとやりとりはできるようになります。最低限、アカウントの開設と基本設定までは終わらせるようにしてください。

LINE公式アカウントでできること

ここではLINE公式アカウントでできることを解説していきます。これらを組み合わせることで効果的かつ効率的に宣伝ができるようになります。

とはいえすべての機能を使う必要はありません。まずは「こんなことができるよ」というのを理解して、使えそうだなと思うものを取り入れてみてください。

LINE公式アカウントでできることはこちらです。

LINE公式アカウントでできること
  • メッセージ配信
  • あいさつメッセージ
  • チャット機能
  • 応答メッセージ
  • ステップ配信
  • リッチメッセージ
  • カードタイプメッセージ
  • クーポン
  • ショップカード
  • リサーチ
  • 友だちを増やす
  • プロフィール
  • リッチメニュー
  • メンバーシップ

キャー! 多すぎぃ! って思いました? そうなんです、多いんですよ。

無料メッセージ数にカウントされるものもありますし、パン屋でこれは使わんだろというものもあります。

ここでは一旦どんなものかを解説して、次の記事でわたしが使っている機能をいくつか紹介していきますね。

順番に解説していきましょう。

メッセージ配信

メッセージ配信はその名の通り、メッセージとして配信されるもの。

一昔前だと「メルマガ」ってありましたよね。いまでもメルマガは有効なのですが、LINEは生活に密着している分、開封率が高いことが特徴です。

前回解説した通り、無料プランの場合は月200通という縛りがありますのでご注意ください。

裏を返せば月200通で案内が済むのであれば、無料で使えるということ。フォロワーが200人を超えるまでなら月1回の一斉配信が可能。

おみみちゃん

何気に猶予があると思いませんか?

フォロワーが増えたらそれはうれしい悲鳴ということで、課金しましょう。個人的には課金する価値のある宣伝ツールだと思います。

正直チラシとか印刷するくらいならLINE公式アカウントに誘導した方が、断然効果的ではないかと思っています。だってこちらからアプローチできるんですから。

メッセージとひとことでいっても形はいろいろ。配信予約もできちゃいますので、最初はこちらを使いこなしましょう。詳細は長くなるので次の記事で解説します。

あいさつメッセージ

あいさつメッセージは先ほど解説しましたね。友だち追加と同時に配信されるメッセージでした。

特徴は2つ。

  • 瞬時に送信される故、開封率が高い
  • 無料メッセージ数にカウントされない

「あっ!」といっている間に送られて、ほぼ確実に読まれるメッセージ。それが”あいさつメッセージ”です。お客さんが一番興味を持っている瞬間ともいえますよね。

しかもメッセージ数にカウントされないわけですから、入れたい情報を存分に入れていきましょう。来店時クーポンプレゼント! なんかは有効です。こちらも次の記事で解説予定です。

チャット機能

チャット機能はいわゆる1on1でやり取りができる機能です。

友だちとLINEするかのようにお店側とやり取りができます。テキストだけでなく、画像や動画なども送れます。

チャットは一斉配信ではないため、メッセージ数にはカウントされません。極論、1人ずつ配信すればいくらでもメッセージは送られます。

まあそれはさすがに時間の無駄ですのでおすすめしませんが、100人くらいまでなら正直やれんことはない作業ですよね。やりませんが。

ここでのポイントは「最初はユーザーからしか送れない」ということ。

お店側はLINEの登録者を確認することはできますが、その人からメッセージが来ない限りは直接のメッセージは送れません。なので「読むだけ」みたいな登録者は結構たくさんいるわけです。

逆にいえば”読む専”ならうざい個人勧誘はないということ。

ただしメッセージを1回送るとチャットは解放しますのでそこからは常識の範囲内というか、まあ人となりが出ますよね笑

「うざいな、こいつ」と思われたらブロックされるのもまたLINEの醍醐味。いかにうざすぎず、忘れられない位置取りをするかがミソになります。

応答メッセージ

応答メッセージとは事前に設定しておいたキーワードに基づき、自動でメッセージを返信する機能のこと。

例えば営業時間などよくある問い合わせに含まれるキーワードに対して、あらかじめ回答となるメッセージを設定しておくことで問い合わせ対応にかかる時間や負担を削減できます。

わたしはこれをクーポン配布や読者限定特典で利用しています。

注意点もありまして、キーワードが完全一致していないと配信されない仕組みになっています。

キーワードが「ふくぶくろ」ですべてひらがななのに漢字で「福袋」と送った場合は完全無視されます笑

正直「お客さん、しっかり読んで」案件なのですが、こちら側は何が送られてきているかわかるのでヤキモキ。どうすることもできませんが。

お店の運営だと駐車場なんかはよく聞かれると思うので、「駐車場」というキーワードを設定しておくと便利ですね。

なおこちらはメッセージ数にカウントされません。ただし登録できる数がありますので、ご注意ください。

応答メッセージについては次の記事でガッツリ解説していきます。

ステップ配信

ステップ配信はあらかじめ設定した開始条件に合致する友だちに対し、複数のメッセージを自動で配信できる機能です。

特徴は「友だち追加からの経過日数に応じて、配信する友だちを指定した上であらかじめ設定した内容が自答配信できる」こと。なお配信されたメッセージは課金対象のメッセージとしてカウントされます。

流れとしてはこんな感じです。

  1. あいさつメッセージ
  2. 7日目のステップ配信
  3. 14日目のステップ配信

例えば2人が新しくLINEに登録してくれたとしましょう。

パン屋では客層がほぼ同じになってしまいますので、「ケーキ好きの20代女性」と「おつまみ好きの40代男性」としましょう。

どちらも最初にLINEに登録するのは同じですよね。友だち追加すると直後にあいさつメッセージが配信されます。これは同じものが配信されます。

友だち追加から7日後。ステップ配信の1通目が届くわけですが、このとき性別を条件分岐に設定しておくと異なるメッセージが送れるようになります

この場合「こんな商品がありますよ〜」みたいな告知を流すとします。

その7日後。つまり友だち追加から14日後にステップ配信2通目が届くように設定すると、その商品の次に設定しておいたメッセージが配信されます。

この場合は「前に紹介した商品、安く買えます」的なクーポンやらキャンペーンやらの内容にしておくと効果的です。これがいわゆる”訴求”というものですね。

テンプレを利用すると開始条件や条件分岐は簡単に設定できます。

テンプレは4つのテーマがあります。

  • フォローアップ
  • 再来店の促進
  • レビュー・チャットの依頼
  • サービス・商品の宣伝

それぞれ紹介していきましょう。

フォローアップ

何からはじめたらいいか迷っているアカウント向け。短期と長期があり、継続率の向上を目的としています。

再来店の促進

店舗にあるQRコードを活用して行う再来店への誘導。よくある「来店ポイント」みたいなものです。こちらも短期・長期を設定できます。

レビュー・チャットの依頼

サービスや商品のレビューを集めたい場合に有効。レビューを集める時間や手間を削減できることに加え、直近で動いているアカウントをみつけるのにも。

サービス・商品の宣伝をする

自社のサービスや商品を宣伝する際に有効。3ステップ設定ができ、その間隔も設定できます。最初は情報提供、次にクーポン配布、最後にもう一度宣伝するみたいな。

設定は管理画面から「ステップ配信」に進んでいきます。アプリでは操作できませんので、ブラウザからアクセスするようにしてください。

先ほど出てきた「条件分岐」はここで設定します。

この属性というところで性別や年齢などを絞り込みます。

パン屋の場合はお客さんの大半が女性ですし、年齢も分けて考える必要はありませんよね。ですので基本的なステップ配信は有効ですが、わざわざ属性を絞り込む必要はないかと思います。

メッセージのリンクをクリックした人にだけ配信するなど細かい設定もできますので、余力が出てきたら考えてもいいかなと。

そう考えるとLINEからたくさんのことがわかるんですね。すごいなーとも思うし、こわいなとも思うのは疑い深い性格だからでしょうか笑

リッチメッセージ

リッチメッセージは画像を活用した配信方法。その画像にURLやクーポンなどを設定しておき、リンク先に誘導することができる配信形式となります。

ただユーザー側からすると画像だけ送られてきても、なんのこっちゃと思いますので基本はメッセージとセット。

ただしこちらは画像もメッセージカウント対象。配信メッセージ数には注意が必要です。

100人にメッセージとリッチメッセージを同時配信したら、200通カウントになります。無料範囲を使い切っちゃいますから。

また画像を事前に準備しておく必要がありますので、販促に効果的なものを送らないと単なる空振りになります。リッチメッセージ機能を使う場合、Canvaなどでテンプレを活用するなどして効果的な画像をつくりましょう。

基本は配信前にリッチメッセージを作成するため思い立ってすぐ配信できるものではないので、計画的に利用していきましょう。

わたしはLINE公式アカウントの無料メッセージ数がまだ1000通のころにリッチメッセージ機能はよく使っていました。

200通になってからはもったいないのでやめましたが、広告としては効果的だったと思うので課金している方は使いましょう。

おみみちゃん

課金しているいまは準備がめんどくさいので使ってませんが笑

カードタイプメッセージ

カードタイプメッセージは、複数の情報を横並びで配信できる機能。複数のメニューやキャンペーン情報を配信したいときに有効です。

カードタイプは4種類。

  • プロダクト
  • ロケーション
  • パーソン
  • イメージ

プロダクトは商品やサービスプランなどの宣伝向き。カードタイプの中では一番スタンダードで、よく見かけますよね。

ロケーションは場所やアクセスの紹介に向いています。住所に位置情報を設定できるため、店舗運営していたりイベント開催で使えます。

パーソンは人物の紹介で使えるもの。リンク設定をしておくと予約につながりやすいかなと。

イメージはキャンペーンや商品紹介に向いています。コースごとを比べたりする場合に有効的ですね。

ほら、松竹梅の3種類があったら人間の心理としては真ん中を選びやすいというじゃないですか。あの心理を使える機能。

もちろん定期的にこれらを送ってもいいのですが、あいさつメッセージで最初に配信することで情報量たっぷりに案内することもできます。

また応答メッセージ機能を使うことで、今月のメニューを配信するなんていう上級の使い方もできたりしますので余力がでてきたら使ってみましょう。

クーポン

LINE公式アカウントで使用できるクーポンを発行することができます。

作成したクーポンは配信や投稿することもでき、来店促進に一役買います。このクーポンはオンラインショップのクーポンとはまた別物になります。

わたしは現在クーポンはオンラインショップのものを使い、配信は応答メッセージで自動配信しています。

LINE公式アカウントのクーポンはいまのところ使っていません。こちらは実店舗がある場合はとくに使ってほしい機能かなと。

クーポンは事前に用意したものを配信することになります。管理画面の「クーポン」で設定していきましょう。

この獲得条件というのがミソ。

  • 条件なし:配布したすべてのユーザーが獲得可能
  • 抽選:抽選方式で当選したユーザーのみ獲得可能
  • 友だち紹介:紹介した、された場合に獲得可能

3種類あり、使い分けることができます。

クーポンというか、人気店の対策として使えるのでは? なんて個人的には思っています。

例えばものすんごい人気のパン屋だったとしましょう。

よく先着順で受け付けて、注文か重なったりしてパニックになっているのをInstagramなどで見かけますよね。

そもそもLINEに登録してくれた人だけが対象になりますし、期間を設定できるので「駆け込み」を阻止できます。特別扱いできません。決められた期間に手続きしてくれた人だけが対象。

しかもLINEに登録してくれているから次の応募の案内もできちゃうわけですよ。一石二鳥。

この「抽選」機能を使って当選した人にだけクーポンコードを配布して「合言葉」みたいにしてしまう。これなら平等ですよね。

おみみちゃん

ただ…二度手間感は否めないので、めんどくさいといえばめんどくさいか。やめ笑

イベント出店で使うのもいいかもしれませんね。リピーターさんの顔も覚えられるし。店舗運営ではクーポン機能は超有効活用できるかと思います。

ショップカード

ショップカードは、来店や商品購入の特典を付与できる無料のポイントカードのこと。

ゴールまでのポイント数やポイント到達時の特典を設定できます。リピーター獲得のためのツールにもなりますね。

設定は管理画面の「ショップカード」から行います。

  • ゴールまでのポイント数
  • ゴール特典
  • ポイント特典
  • 有効期限 

これらを設定しておきましょう。

ゴール特典は特典チケットというものを先に作っておきます。200円オフチケットや5%割引チケットなどですね。

こちら実際わたしも使っているのですが、想像しているよりゴールに到達されるお客さんは多いです。しっかりリピーターになってくださっている証拠。ありがたいですね。

また「カード取得ボーナス」というものも設定できます。これはお客さんがショップカードを取得した時点で自動的に付与されるもの。

初回特典ってやつですね。1ポイント付与した状態からスタートするため、お得感があります。利用ガイドも編集できますので、注意事項は記載しておきましょう。

ショップカードはぜひ使っておいてほしい機能。次回の記事で具体的な使い方を解説しますね。

リサーチ

リサーチは投票形式やアンケート形式でユーザーの意見を集められる機能。パソコンの管理画面からのみ作成ができます。

回答を参考にしてユーザーのニーズに合った方法を配信できるようになります。

性別や年齢などを聞くこともできますし、質問をつくって選択してもらうこともできます。

認証済アカウントになると自由形式の回答が選択できるようになります。結果はExcel形式でダウンロード可能です。

友だちを増やす

パンを焼いただけでは、パンは売れません。

店舗営業をしたり、イベント出店したり、オンラインショップを開設するなどして「知ってもらう」ことをしなければ存在すら認知されません。

宣伝・集客の知識を学ぼう!【マーケティング基礎/おみみの原点】パンを焼くのが好きだから、パン屋になる。ここまでは正解です。しかし焼くだけでは活動は続けられません。今回は宣伝と集客に焦点を当てて、どんな商品を用意し、伝えていくかを考えていきましょう。...

そこで有効なのがLINE公式アカウント。直接情報が届くわけですから、宣伝としてはものすごく使えるツールです。

しかしLINE公式アカウントは友だち追加されなければ情報を配信する対象がいない。つまり「友だちを集める必要がある」のです。ここでの友だちというのは”お客さん”のことですよね。

LINE公式アカウントには友だち追加のためのアイテムがいくつか存在します。そちらを利用して、友だちを増やしていきましょう。

友だち追加に有効的な方法はいくつかあります。

友だち追加に有効的な方法
  • URLを作成
  • 友だち追加QRコードを作成
  • クーポンQRコードを作成
  • 友だち追加広告を作成
  • ボタンを作成
  • 友だち紹介クーポンを作成
  • ポスターを作成
  • 案内ガイドを購入
  • ショップカードを作成

それぞれみていきましょう。

URLを作成

SNSやメールなどでシェアする友だち追加用のURLを作成できます。このURLをコピペして使いましょう。

シェア用の画像というのもつくることができまして、文言も変えられます。

また友だち追加経路を設定しておくとどこから流入してきたかを確認できます。

  • ホームページからきたのか
  • Instagramからきたのか
  • 実際に来店して登録したのか

ここから主力がどこかも分かりますよね。こちらは設定しておきましょう。

友だち追加QRコードを作成

SNSやメールなどでシェアする友だち追加用のQRコードを作成できます。

手軽にダウンロードできるので、ぜひ使ってみましょう。下のコードみたいなやつはHTMLタグといいまして、ホームページやブログなどで使うものです。一旦はQRコードでいいかと思いますので、ダウンロードしておいてください。

クーポンQRコードを作成

お店のクーポンを表示して、友だち追加を促すQRコードを作成できます。

先ほどのQRコードと使い方は同じなのですが、クーポン機能も兼ね備えています。

こちらは設定画面で「LINEヤフーサービスへの掲載を許可」した場合に使える機能となりますので、利用する場合は許可するようにしてください。また有効期間を設定するため、その期間を過ぎると友だち追加できなくなります。

そのあたりを考えると…わざわざ使う必要はないのかも。設定忘れちゃうし。

友だち追加とクーポンは切り分けた方がのちのち楽ですよね。貯金と保険と投資は分けろといいますから、この機能はナシかな。

友だち追加広告を作成

LINEに公式アカウントの広告を掲載して友だち追加を促進するもの。

この機能を利用するにはアカウント認証が有効である必要があります。

メリットとしては自力でなくても宣伝できることなのですが、広告ですからもちろんお金がかかります。

個人的にはひとり運営でそこまでバズらせたいわけでもありませんので、見送り。

もし利用するのであればプロフィール設定やあいさつメッセージなどはじっくりと構築し、確実にお客さんが増やせるように準備しましょう。

ボタンを作成

ホームページなどのWebサイトやブログなどにHTMLを貼り付けて「友だち追加」ボタンを設定できます。

HTMLというのはWebサイトの骨組みをつくるための言語のこと。いわゆるコードです。すべてのサイトにおいて、みえていない部分はこういった英語でバババーっとなっているんです。

よく読んでみると「友だち追加」とか「36」とか書いてありますよね。ボタンにも「友だち追加」の文字がありますが、これがそれにあたります。36というのはおそらく文字のサイズかなと。上にある緑のやつが表示されます。

わたし自身はブログ運営をしているためときどきコードを使うのですが、与えられたものを貼り付けるくらいしかやったことはありません。

プログラミングではこういうのをどんどん書いていくらしいですから、絶対に手が出せない領域だなと思うものです笑 意味がわからない。

ボタン機能はホームページをつくる際には使えますので、覚えておきましょう。

友だち紹介クーポンを作成

友だちにLINEを紹介したら、双方に特典が配布される機能です。

こちらクーポン機能で出てきましたよね。お客さん同士で拡散させてくれるため、使えるなら使いたい機能です。

クーポン獲得日からの有効期間や獲得枚数も設定可能です。紹介期間というのもありまして、限定的にキャンペーンとして利用もできます。

上手に活用すればかなり使える機能かと思います。

ポスターを作成

ここまではオンラインで宣伝するものでした。次は実店舗での宣伝方法です。イベント出店もここに含まれます。

LINE公式アカウントでは無料で作成できるポスターもあります。

LINEグリーンであれば3パターンから選べます。

白いものであれば書き込みもできるようです。これ以外の色の場合はアカウント認証をリクエストする必要があります。

キャッチコピーも10種類程度から選ぶことができます。ポスターはサクッとダウンロードできますので、印刷して貼っておきましょう。

案内ガイドを購入

ポスター以外の案内用のノベルティも購入できます。

ノベルティの種類はいくつかあります。

  • 三角POP:レジ横やテーブルに置いておくもの(500円/1枚)
  • ステッカー:ガラス窓に貼れる幅110mm×高さ75mmのシール(200円/1枚)
  • ラミネートパネル:A5、A4サイズから選べる(600円/1枚から)
  • ショップカード:名刺サイズで100枚1セット(3000円/1セット)
  • QRコードステッカー:シールタイプで24枚1セット(1000円/1セット)

個人的には先ほど無料でダウンロードできた素材を上手く使えば、こういったものは手作りできると思っています。実際にやってました。なのでどちらでもいいかなという感じです。

またノベルティ購入にはアカウント認証が必要になります。

どうせお金をかけるならもっとチラシらしいものを使いたいので、わざわざこれを買うことはないなという感じです。チラシについては今後解説予定です。

ショップカードを作成

ショップカードの取得時に友だち追加を促すことができます。

単体で使うこともできますが、友だち追加したタイミングでポイント付与することも可能。お得感も出ますので、初期投資だと思って設定してみてもいいかと思います。

プロフィール

LINE公式アカウントを開設して、最初に設定するのがプロフィール。

大きく4つで構成されています。

  • アカウント情報
  • 基本情報
  • ボタン
  • パーツ

それぞれみていきましょう。

アカウント情報

アカウント名、ステータスメッセージ、プロフィール画像、背景画像 の設定ができます。

基本情報

お店の情報を割と細かいところまで入れることができます。入力は任意ですので、店舗がない場合は省略も可能。

支払い方法が記載できるのは今の時代、大事ですよね。現金だとつい「現金かー」と口に出そうになります笑

ボタン

ボタンはアカウント名の下に3つまで表示できます。

 「トーク」はデフォルトで表示されますので、1枠は確定。残り2つのボタンは6種類から選ぶことができます。

  • 投稿
  • 通話
  • クーポン
  • ショップカード
  • サービスページ
  • 予約

例えばサービスページを選択するとリンクを入れられます。表示も「Webサイト」「ショップ」「サービス」から選べます。

ショップカードをここに入れるのは超有効。先に設定しておく必要がありますので、お忘れなく。

パーツ追加

パーツ追加機能はいわゆる”付け足し”ですね。

「よくある質問」はつくっておくと親切ですね。パンの保存方法などがあってもいいかもしれません。

もはやホームページをつくっているのでは? くらいの気持ちです。

最初は軽めに設定しておいて、少しずつ追加していくのがいいかなと思います。アイテムなどはぜひパン屋の画像を入れて視覚的にアプローチしたいですね。

リッチメニュー

リッチメニューはトーク画面の下に固定で表示されるメニューのこと。最大6ブロック設定ができ、外部リンクなども設定できます。

割と目立つのでクリック率が高いのがポイント。

リッチメニューはリンクが固定できるため、情報にすぐアクセスできるのが魅力です。

なるべく1クリックで進めるとお客さんも次の情報を得ようと思えます。単にリンクを設定するだけでなく、応答メッセージ機能を組み合わせることでもう一歩次の使い方もできます。

例えば「営業時間」を押すと自動的にテキストが入力されるようになり、それに対してあらかじめ設定しておいた案内が出るようにするのも可能。

少し上級編になりますので、慣れてきてから使うようにしましょう。

リッチメニューはわたしも使っていますので、次の記事でガッツリ解説します。

メンバーシップ

最後は「メンバーシップ」機能。こちらは2023年1月にリリースされた比較的新しいツールです。

LINE公式アカウント上で簡単にサブスクを作成できる機能となります。

サブスクとはサブスクリプションの略で、月額課金制の会員機能のことを指します。

メンバー(メンバーシップに加入したLINE公式アカウントの友だち)は会員になることで限定メッセージやクーポンなど、特別な特典を受け取ることができます。月額課金制ですので運営側は「メンバー数×月額料金」に応じた収益を受け取ることができます。

いくらかは手数料として差し引かれますので、覚えておいてください。

メンバーシップを利用するにはいくつか条件があります。

メンバーシップ利用条件
  • アカウント種別がプレミアムアカウントまたは認証済アカウントである
  • 未認証アカウントでも、ターゲットリーチ数が200人以上いる
  • ログインしているビジネスアカウントが、LINEアカウントと連携済み
  • アカウントの管理者権限を保有している

要は「LINE公式アカウントに課金」していないと使えません。うまくできてるぅ!

特徴がこちら。

  • 最大5つのプランが提供できる
  • 特典や価格、参加上限人数は自由に設定可能
  • 価格は400円から15400円まで(税込)
  • メンバーへのメッセージ配信は課金対象外
  • 1on1でのチャット機能もそのまま使える
  • メンバー情報はオーナーのみ把握している
  • オンライン会員証が発行され、管理が楽
  • メッセージ配信でメンバー外への販促もできる

メンバーの種別に合わせてクーポン内容を変えられますので、カフェなどを運営している場合は面白いかもしれません。「平日限定」のクーポンはメンバーシップだけとかできますから。

最近美容院でもサブスクがあったりしますが、白髪染めなどかならずいくメニューにも使えますよね。

なおメンバーシップのプランを公開するには審査の承認が必要になりますので、覚えておいてください。住所などを入力します。

ものすごく個人的な話をすると、わたしはサブスクをやらない派です。理由はいくつかあるのですが、ずっとそのクオリティを維持する自信がないから。

確かにサブスクをはじめて、ある程度人数が集まれば継続的な収益は見込めます。

でも……端的に「自信がない」。あと飽き性なんですよね。すぐ他のことをしたくなってしまう。

それにパン屋でこの機能をつかうかといわれたら、わたしならSTORESのサブスク機能を使ってやるかな。

もちろんLINEでもいいのですが、なんとなく近すぎるというか。

個人的にはお客さんとは適度な距離を保ちたい。LINEでつながる時点で近いのですが、サブスクまで近いのはなんか…ね。利用条件は満たしていますが、現状使う予定はありません。

おみみちゃん

以上、「LINE公式アカウントでできること」でした。

今回のまとめ

おつかれさまでした! ボリューム満点でしたね。

最近はいろんなところでサブスクがあります。

PayPayもそうですし、オンラインショップをつくるときにも。

わたしはそちらに課金するならLINE公式アカウントに課金したい。その気持ちで使うようにしています。実際コスパはいいです。

どこに投資し、どこを削るか。

投資したことで得られるメリットとデメリット。削ったことで被るデメリットとメリット。

それらのバランスをどう取るかが、ちいさなパン屋運営のコツかなと。

次回はわたしが使っている例を挙げながら、「パン屋目線でのLINE公式アカウント実践編」を解説していきます。ぜひLINE公式アカウントを用意して、望んでくださいね。