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パン屋運営

【ちいさなパン屋も作家】商品の個性を考える

今回はハンドメイド作家さんに共通する「商品作り」のお話。

これまで幾つかの分野にわたってチャレンジしてきましたが、今たまたま残っているのが“パン“。

好きなことを仕事にと思ってはいたものの好きなことと得意なことに乖離があると続けるのが苦しくなります。

今回はわたしがどんなパンを目指して今の焼き方にしたのかをお話しつつ、ハンドメイド作家さんに共通する『商品の個性について』をまとめてみました。

個性を出すポイントとしては次の4つ。

この4つのポイントを順番に進めていくといつの間にかアラ不思議。

自分らしいオリジナルな作品がうっすらと見えてきます。

わたしはたまたまパンという分野ですが、ハンドメイド作家さんに共通する内容になります。

ぜひ最後までお付き合いください。

この記事の動画はこちらから

自分に無理のないことをやろう

さて。まず根本的なお話ですが、

『自分の好きなこと』が『自分に向いていること』とは限りません。

これはわたしも実際痛いほど実感をしてきました。

医療系の知識があるからとベビーマッサージ教室を運営していた10年前。

数回教室を開いてみてまず思ったことがあります。

おぱんくん

あれ?これは保育士さんが向いている?かも…

いやいやそりゃそーだろ!と今は思うのですが、『人体の仕組み』が大好きなわたしとしては“人の身体の仕組み“に関わることなら楽しく運営出来るだろうと楽観視していました。

人体の仕組みに関わる学びお母さんにマッサージを教えるとはモノが全然違います。

そこから得たご縁もたくさんあったのですが、いかんせん人間関係が苦手なもので1年を迎えるころには気持ち的な限界を迎えていました。

次に挑戦したのが「アロマの教室」。

これもまた難しかった。

クラフトをするにも自分の目指す質感にならない。

あげく、匂いに酔ってしまう始末。うむ、これも違う。

次に挑戦したのが「リフレクソロジー」。

これもベビーマッサージと共通する部分で“人体の仕組み“と大きく関わっているため元気よく学び始めましたが…人間関係は得意ではないものの、会話は割と好きなタイプ。

黙って黙々とマッサージをする1時間が耐えられなかったーww

「好きなこと」と「得意なこと」は違うというのは起業して2−3年してようやく気づいたこと。

この遠回りも今となっては思い出です。

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まなぶことはまねぶこと

日常に存在するもので“新しいもの“はありません。

ほとんどのものが何かしらの原型がある。

アクセサリーも、布小物も、パンも。

初めは『真似』で大丈夫。

「人のものを真似るだなんて!」と思うかもしれませんが、多分人のものを真似たとしても、きっと似たようなものはこの世に大量に存在します。

「これは自分がイチから考えたもの!」なんてものがあればきっとその人は発明家。

全てのものには始まりがあるので、まずは自分の好きな作品を真似することから始める。

そのあと

  • それをいつも付けたいか
  • それをいつも使いたいか
  • それをいつも食べたいか

を考えて、自分の中で採用したものを掘り下げでいく。

壊れてしまうとかは論外ですが、作り上げたものに”正解”はないし、それはそれでいいのです。

狙って考えるものではなく、ここは本能のままに考えてみましょう。

採用したものはもしかしたら自分の理想としていたものではないかもしれません。

ならそこからアレンジすればいいーんです。

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模倣をアレンジに変えて幅を広げる

実はパン教室を始めたとき、レシピを公開することに抵抗がありました。

おぱんくん

みんなが知ってしまったら続けて教室に来てくれなくなっちゃうかな…

とかそんなことが頭をよぎりました。

でも考えてみたら、パン作りに関して独学のわたしも一番初めは1冊の本を参考にパンを焼き始めた。参考までにこちらの一冊です。

そこから粉の配分を変え、調味料を見直し、素材を楽しむための工夫をした。

だからみんな初めは『模倣』なのです。

その後のアレンジから個性が生まれてくる。

しかもパンなんてどこでも売ってます。

今さら出し惜しみをしたところで何も変わらないのです。

また商品は“作り手“のパワーみたいなものが宿ります。

スピリチュアル的なものでもないのですが、不思議なことにパン教室などで同じ場所で同じものを作ってもそれぞれパンの味が違う。

  • だからまずは『模倣』をして、
  • 『調整』して『原型』を作る。
  • 全てはそこから。

そのあと自分が納得するものにすればいい。

この調整の部分が難しくて、やればやるほどにハマるものですが…

それがまたいいではないですか。

譲れないポイントを作る

“というワードが出てきましたが、この““が時に厄介な存在になってきます。

人間というものは欲張りなものであれもこれもと手を加えたくなってきます。

パン屋としての欲
  • 天然酵母を使って
  • ふわふわな食パンと
  • ガリッとしたかっこいいバゲッド
  • 素材は地産地消で
  • おつまみがてらクッキーも焼く

これはこれで素敵なのですが、正直手が回りません。

ついでに言えば資金の面でも大変です。

たくさんの種類を焼くということはそれだけ使う素材も増えます。

売れ残ることを考えると毎回そうも大量には焼けない。

販売する商品ってどう決めてる?パン屋を始めて最初に考えないといけないのが「商品」。どんなパンを焼こうか、どんなメニューにしようか。しかし悲しいかな、焼きたいパンが”求められているパン”とは限りません。またある程度メニューを回していかないとずっと同じモノを焼くことにもなります。今回はわたしがメニューを決める時に意識していることをまとめてみました。ぜひご参考ください。...

アクセサリーもそうです。

季節やトレンドに合わせてたくさんの種類を作ったとします。

トレンドは一時的かもしれないし、その時の人気商品が偏ることも多々。

長く続けている作家さんをみていると皆さん『』があります。

「ここは譲らない」というポイントがある。だからこそ長く続けられるんだな、と感じました。

でも話を聞いていると皆さん始めから特化していたわけではなく、迷走に迷走を重ねて辿り着いたのが今、と話されます。

これには完全同意。

ちなみにわたしのパンは

  1. 天然酵母ではなく極微量のイースト
  2. もちもち食感を保てるパンを焼く
  3. アレンジを楽しめるパンを焼く

というのをテーマに考え、生地にこだわりを持つことにしました。

ここには「一斤の食パン」を捨てるという決断もありました。

実はこの“もちもち食感“は食パンには不向き。

何度か試したのですが、どうにも納得できない。

小さい生地なら『美味しい!』となりますが、生地が大きくなるほど『うっざ!』となるんです笑

だからわたしのパンはちょっと小ぶり。

1つ食べて「ああ、美味しい」を楽しんでもらい、2つ目で「ああ、お腹膨れたー」を感じてもらう。

その小さな幸せで止めておく。いわゆる”良い加減”というところ。

そんなこんなで一斤サイズの食パンを焼くことをやめました。

また“もちもち“をウリにしたかったのでハード系のパンは少なめ。

ハード系を焼くとしても“もちもち感“を忘れないような食感に仕上げています。

キャッチコピーを考えてみる 

一言で自分の商品をまとめられるようになる頃にはだいぶ“らしさ“が顔を覗かせてきます。

わたしの場合は『毎日食べたいシンプルもちもちパン』。

ポイントは“毎日食べたい“という部分。

これはコッテリ系のパンでは出来ないこと。

おぱんくん

明日はどのジャムと合わせようかな♪

おぱんくん

今日はどのパンを持っていこうかな♪

なんて自然に毎日パンを選んでもらえるよう、あえて具材を使わずシンプルに焼き上げるようにしています。

実際わたしも毎日朝ごはんは自分の焼いたパンなのですが、「今日はこのパンでサンドにしよう」と毎日ご機嫌で選んでます。

シンプルだからこそ『毎日食べたくなる

だからアクセントに加える素材は3つまで。野菜のフォカッチャもなるべく3つくらいまでにしています。

キャッチコピーでヒントになってくるのが“お客さんの声“。

「もちもち食感がいいよね!」

「メロンぱんの中、もちもちだね!」

「毎日ちょこちょこ食べたくなる」

「小ぶりだけどお腹が膨れる」

こんな声がわたしのパンの特徴であり、ウリのようです。

一言で表現できるようになってからはハードパンを研究しようという気持ちはちょっと後回し。

まずはもちもちパンを極める

話はそれからだ。ってことですね。まだまだ修行中の身です。

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今回のまとめ

今回は「商品作りのヒント」についていくつかまとめてみました。

続けてみて思ったのは「自分の好きなことが伸びることではない」という現実。

  1. 好きなことからヒントを得ながら自分が楽しく続けられることを見つける
  2. 原型を見つけたらアレンジをして、自分のモノにしていく

始めから狙いを定めすぎると、実は向いていたことに気づけなかったりもします。

ときに意地になり、空回りしてしまうことも。

そんな時はお客さんの生の声をもらって、自分の商品の特徴を考えてみましょう。

“自分で商品を生み出す“ということは持久力勝負

同じ時期に始めた作家さんは年数が経つにつれて減っていく、ということを聞いたことがある方もいるかと思います。

確かに同時期に教室を始めた仲間が辞めていく姿も見たし、自分自身も諦めかけたことも何度もあります。

“続けられること“、“続けたいこと“を見つけることで無理なく、自分らしく続けられるのかもしれません。

これから何か作品を作りたいなという方や、今ちょっと迷走中だなという方のささやかなヒントになれば嬉しいです。