※本サイトの記事は広告が含まれています

パン屋運営

【平日ルーティーン】ちいさなパン屋のとある1日

今回は店舗をもつパン屋さんとはまた違うわたしのいつもの日常をお伝え出来たらと思います。いわゆる平日ルーティーンってやつですね。

こんな感じで働いてます!ちいさなパン屋の時間割今回はちいさなパン屋が毎日どんな風に過ごしているかをまとめてみました。平日、定期販売の日、イベント出店の日それぞれの動きを解説しています。あくまで一例ではありますが、パン屋に早起きは必須。体力勝負なところもあるので日々はなるべくリズムを崩さないのがコツ。ぜひご参考ください。...

パン屋さんは朝早いもの”というイメージがありますが、わたしの場合は通販メインなのでちょっと違います。

午前中に焼き上げて、午後イチで発送。

そのあとは動画編集やブログ執筆、帳簿付けなどパソコン作業。

もちろんイベント出店や定期販売の日は夜中から起きるのですが、それはそれでパン屋の醍醐味ということで眠いながらも楽しんでいます。

個人的に思うのは、パン屋さんってすごい。そして体力勝負、ということ。

せっかくなのでどのくらい歩いているのかをApple Watchで測定してみました。

思いの外歩いております。いい運動にもなりますね(笑)

ではどうぞ最後までお付き合いください。

この記事の動画はこちらから

ちいさなパン屋のとある1日

7:30 工房の準備

朝は家事と並行しながら準備します。

徒歩5歩くらいで工房に着くので、家事の合間に暖房と発酵器の準備。

水を入れて、38℃にセット。冬だと30分くらい時間がかかります。

この工房は元々イナバの物置

断熱工事はしているものの、冬場は冷蔵庫並みに冷えます。

工房での準備を終えたら自宅に戻り、家族を送り出しここからは主婦タイム

洗濯物・食器洗い・布団を畳み・掃除をしてからようやくパン屋としての1日が始まります。

9:00 家事を終えてスタート

工房はすっかり温まり、発酵器はもはや待ちくたびれた様子w

1日の始まりは”注文の仕分け“です。

基本的にマスキングテープで注文の仕分けをしています。古典的ではありますが、間違えないためには目で見てすぐ確認出来る方がいい。

仕込む生地も発送する方のお名前もマスキングテープで管理。

マスキングテープの消費量はハンパない。

その後一気に成型していきます。

今日はおおよそ60個ほどのベーグルを焼成。

アレルゲンのないもの(小麦は使う)から順番に計画していきます。

この日は

  1. プレーン
  2. 全粒粉
  3. コーン
  4. 枝豆
  5. チーズ
  6. バジルベーコン

の順番に成型しました。

作業は小麦→大豆→乳→卵の順番に作業しています。

ナッツ類がある場合は念のため乳の前に作業。わたしなりにアレルギーの多い割合からの統計をとってこの順番にしました。

製造段階からのアレルゲン除去には対応が難しいですが、今の所アレルギー持ちの方で摂取後に連絡をいただいたことはないのできっとある程度は対応できているのかなと。

わたし自身も卵を完全除去して5年。自分のパンで体調不良は今のところありません。

アレルギー持ちさんの気持ちが分かるのは一つの『自分の強み』なのかなと思ってます。

パン屋として知っておきたいアレルギーの話今回は飲食店の方が意外と軽く考えがちな「アレルギー」のお話。わたし自身が卵アレルギーだからこそ、苦労も苦悩も知っています。お店が知っていてくれるだけでどれだけ安心できることか。ぜひ知っておいていただきたい内容となります。ぜひご覧ください。...

シンプルなベーグルであれば45分くらいあれば全ての成型が終わります。

ベーグルは発酵が短いので途中で予熱と鍋の準備を挟みながら進めていきます。

成型完了したらお次はひたすら茹でて焼く。

冬はいいのですが、夏は常温でもどんどん発酵していくので一気に成型することが出来ません。パン作り、結構頭の中でのスケジュール管理が大切です。

ちなみに焼いている時間、翌日に仕込みがあれば同時進行で仕込みをしていきます。

全て終わったら使用した道具を洗って、机も含めて消毒。打ち粉は毎日交換するので入れ物も洗って除菌シートで拭き拭き。

この日は金曜日で仕込みがなかったので軽い内職。

梱包用の緩衝材を切ったり、段ボールにハンコを押したり。

こういうのも一つ一つ手作業です。

段取り命!ちいさなオーブン1台で大量のパンを焼く方法しばらくパン屋さん関連が続いたので、今回はパン作りのお話です。ちいさいオーブン1台で100個のパンを4時間半で焼くその段取りをまとめてみました。ミニマムに働くからこそ、いかに効率よく発酵させるかが大切!ぴっちりハマった時の爽快感、たまりませんぞ。ぜひお家でのパン作りのご参考に♪...

12:00 焼き上がりとお昼ごはん

焼き上がったら約1時間、粗熱が取れるまではお昼ご飯。

夫の在宅勤務でもお昼ご飯を準備できる、そんな働き方を出来るのも自宅工房ならでは。

13:00 午後の作業スタート

熱が取れたので袋詰め。

この時もアレルゲンマイルールの順番に入れるようにしています。

全部入れ終わったのでシールを付けて完了。

梱包が終わったら発送へいきます。

宅配業者はヤマト。車で1分の距離にあります。(わたしのためにあるのかしら)

毎日のようにお世話になっております。

【ヤマトと交渉】ヤマトビジネスメンバーズを導入しましたしばらくクロネコメンバーズで発送をしていましたが、個数が安定してきたのでヤマトビジネスメンバーズを利用し始めました。交渉のポイントは「個数」。やみくもにスタートから交渉すると逆に損をすることになるので、まずは発送する個数を増やしていきましょう!...

全て完了したら息子の帰宅までパソコン作業

といってもこの時点で14時くらい。

そこまで時間はありませんが、画像を作ってみたり、動画を編集したり。

さあここでお楽しみの歩数。

この日は何キロ歩いたでしょうか?

答えは…『5.5km!!』。

めっちゃ歩いてますね。びっくり。

どうやら毎日いい運動にはなっているようです。

16時ごろからは主婦タイム。

空いた時間にパソコンを触ったり、大好きなMリーグ(麻雀)を観たりあとは自由時間。

というわけでこんな感じの1日を過ごしています。

小話:イベントの日のスケジュール

せっかくなのでイベントの日のスケジュールもブログにだけ載せておきましょうか。

何が違うのかといえば、『焼き上げ後に販売に行く』ということ。

いつものように空き時間に自宅で作業などが難しいので、出発までに全ての梱包や荷物の準備、家事をします。

てなわけでスケジュールはこんな感じ。

起床時間がおかしいですね。

300−400個焼く日は0時起きです。

もはや仮眠(笑)夫の「おやすみ」とわたしの「おはよう」が同時になることもあります笑”

150個くらいの時はおおよそ2時起きです。

これは流石に慣れたものです。とはいえ、眠いものは眠い。

体力が一番温存される睡眠方法はないかと試してみました。

先に焼いて後から仮眠をとる作戦“をとってみましたが、パンを焼いて目が冴えてしまい寝付けず失敗に終わりました。

もはや寝ない方がいい”と思って徹夜したら販売中眠くて眠くて仕方ない。これも大失敗w

(学生時代から徹夜が出来なかったのになぜトライしたのかは不明)

わたしにとっては少しでも先に寝る方が良さそうです。

しかし『起きなければ』と思うとどうして眠れないのでしょうか。

もともと不眠の気質があるので毎回困っています。仕方ないけど。

【イベントシーズン到来!】パン屋のイベント出店時短計画パン屋のイベント出店は結構気を遣います。パンは床には置けないし、たくさん積んだら形が崩れてしまう。パンの価格は10円単位だから釣り銭もたくさん必要。今回はわたしが数年かけて見つけた出店準備の時短にまつわるお話をしています。自慢じゃありませんが、わたしは早かったwぜひご参考ください。...
イベント出店するときに揃えておきたい基本アイテム5選!今回はパン屋のイベント出店に欠かせないアイテムを5つ紹介しています。基本アイテムなのでジャンルを問わず必要なアイテム。いかに効率よく運べて、コンパクトに出来るか。意外と難しくもあり、その作業もなんだか楽しい工程です。ぜひご参考ください。...

今回のまとめ

さてさていかがでしたでしょうか。

この工房が出来てから早6年

多分すごく恵まれた環境で焼いています。

でも性格的にすごく不器用なもので

  • 土日も構わず焼いてみたり、
  • 時間が足りなくなったり、
  • 長期連休中も焼き続けたり

と試行錯誤してたどり着いた今のカタチ。

現在は

  1. 土日休み
  2. 基本は午前中焼き上げ
  3. 家族の休みに合わせることが出来る

という働き方に落ち着き、だいぶ定着してきました。

少々複雑な家庭環境で育ったわたしにはこの3つの要素がとても大切でした。

家族と過ごす時間を大切にしながら、心と身体に余裕をもつ。

30代半ばにしてようやく光が見えてきた気がしています。

これが、ゆる〜く働くパン屋の1日。

今後はパン屋さんになるまでの経緯やこれまで経験してきたことも動画に合わせながらお話していきますね。

どうぞお付き合いください♪

それでは。

趣味を活かしてパン屋になりたい人に伝えたい4つの話今回は趣味のパン作りからパン屋さんになりたいなと考えている方向けに、原価の計算から準備しておきたいもの・心得などをまとめてみました。現実は結構大変ではありますが、好きなことを仕事にできるのは幸せなことです。できる限りの準備をして始めましょう♪...