この度、2冊目の電子書籍を出版しました!
今回は書籍の内容と特典の紹介、今後リリース予定のお話もできたらと思います。
パン屋開業はあくまでスタートライン。
いかに楽しく、自分らしいパン屋のカタチを見つけられるか。
わたし自身、いろいろ試しながら今のバランスを見つけました。
ぜひパン屋運営にお役立てください。
2冊目を出版しました

少し前に「おうちパン屋開業の入門書ーちいさく、ゆるく、はたらくー」を出版しました。
たくさんの方に読んでいただき、ありがとうございます。
今回はシリーズ第2弾!「おうちパン屋運営の入門書ーほそく、ながく、つながるー」

パン屋”開業”に関しては分かりやすい壁があります。
- 設備をつくる場所があるか
- リフォームの資金はあるか
- 仕事を辞めてやる価値はあるか
- 家族の理解は得ているか
すごーく簡単にいうと環境が整えば、開業自体はスルッと進む。
わたしはまさにするするっと進んだタイプ。
1つ目の工房は実家の祖父の部屋。
リフォーム不要の、謎に充実した環境で、資金ゼロで菓子製造業許可が取れました。

2つ目である今の工房。ここは自宅横のイナバ物置。
あまり使ってなさそうだな……と目をつけ嫁入り先のくせにパン工房にしていいか聞いたところ、まさかの「いいよ」の返事。おばあちゃん神。
わたしの圧が強かったらごめんなさいw
そう。環境が整いすぎて、開業に苦労しなかったのです。
これは本当に本当にありがたいこと。
だからむしろ「運営」の方が何十倍も苦労しました。
お店をもたないちいさなパン屋をはじめて10年。
右往左往し、ときどき休憩し、たまに脱線し、基本ずっと迷走。
気にしぃなので、人に何か言われるとそっちに引っ張られてしまう。
でもそれは実はやりたいことではなくて結局ワケがわからなくなり、迷子に。
あーでもない、こーでもない。あらま……息子が学校に苦戦しちゃった。
そこで仕事のバランスを変えるべく、ネットショップをはじめてみる。
そしたらアレレ?ネットのが……向いてる?
こうして今のはたらき方にたどり着きました。
本書ではこれまで経験したさまざまな販売方法や、イベント出店・ネットショップ運営のコツをなるべく言葉を噛み砕いてまとめています。
1冊目はどちらかといえば許可の話より、マインド面やはたらくバランスでしたね。
今回は実践的な部分に焦点を当てました。
内容はこんな感じ。

4万文字くらい書いたので、内容がモリモリになりました。
前著でもお伝えしている通り、ゴリゴリ営業のパン屋さん向けではありません。
本書のはたらき方の定義はこちら。

「好きなことを仕事にしながら、家族のフォローも全力で」
それがわたしがお伝えしているはたらき方のテーマ。
育った家庭でいろいろあったことから、家庭への憧れが人一倍強いわたし。
しかし息子が保育園のころはかなり自分優先で活動をしていました。
小学生以上のお子さんがいらっしゃる方は経験してるかと思いますが、幼稚園・保育園のころの方が自由って多いですよね。
小学校に上がると早帰りや個別懇談で予定は狂うし、勉強のこともあるし、子ども同士の人間関係がはじまります。
小さいころには気づかなかった子どものクセもみえます。
猪突猛進で駆け抜けていた2015年ごろ。今思い返すと、もっと育児に向き合えばよかったなと。
とはいえ過去は戻せません。
過去の後悔も含めてお伝えしていますので、家庭優先でパン屋運営をしたい方はぜひ。
またわたし自身、店舗運営はしておりません(理由は1冊目のコラムに書いています)。
そのため本書はイベント出店とネットショップ運営の話が中心となります。
店舗運営に関しては立地もかなり影響してきますし、おそらく今の時代はネットショップの話を聞きたい方が多いかなと思い、意図的に内容を増やしています。あらかじめご了承ください。
特典紹介と受け取り方法

コンセプトと内容をお伝えしたところで、今回ももちろん読者限定特典があります。
1つずつご紹介していきましょう。
ネットショップ運営に欠かせない”納品書テンプレ”

以前、職人と呼ばれる人はデジタルに弱い傾向があるとお伝えしました。

納品書、まさかまだ手書きじゃないですよね?
手書きは味がありますが、ネットショップをはじめたら修正などもあるし、計算ミスをしないためにもぜひ納品書はデジタルで準備をしましょう。
税込ver.と税抜ver.をご用意しています。
端数などで複雑になるため、個人的には税込ver.の方がオススメです。
タイトルを変えれば「領収書」や「請求書」としても使えます。
個人消費のパン屋を想定して作成しておりますので、インボイスに登録した場合は登録番号等を追加してください。
特典の使い方は特典配布時のメッセージにnote記事を載せていますので、そちらをご参考ください。おそらくはじめての方でも使えるかと思います。
イベント出店のチェックリスト

イベント出店はもはや「まつり」です。いや、戦いです。
大抵なんとかなりますが、できれば忘れ物したくないですよね。
そんな方のために持ち物リストをご用意しました。
細かいことってつい忘れてしまいませんか?
わたしね、かつてお釣りを忘れたことがあります。
そのときは間借り販売で店舗内にいたので、お店にお願いして1万円をある程度崩してもらい、なんとか1日過ごすことができました。
それが屋外の出店だったらと考えたら恐ろしい!
今はキャッシュレス決済時代でもあります。
決済端末を忘れたらえらいこっちゃですし、レジのためのタブレットを忘れても大変。

盲点なところでいうと「袋」。
今はエコバッグの時代ですが、エコバッグもいろいろ。
わかりやすい形、どこが入り口かわからん形。
キレイな袋もあれば……年季が入った袋もw
正直エコバッグをいちいち受け取って毎回対応するのはめんどくさい。
個人的にはパンを入れる袋は自分負担でいいから入れ慣れたビニールに入れたい派。
だから荷物リストに必ず入れています。
細かいことに気を取られていると休憩用の椅子や看板を忘れることも。
とりあえずイベント出店の前日にできる準備はして車に詰め込みましょう。
本文中には車への搬入のコツもお伝えしています。
ネットショップ運営のロードマップ

ありがたいことに4年で3000件以上発送させていただきました。
「1年で1000件未満て、普通やん」と思うかもしれません。
しかし、先ほどのわたしのはたらき方を考えると結構がんばっていると思いませんか?
自分で言うなって?w
特に何か意識していたわけではありませんが、たぶん何かしらを工夫していたのかなと。
そんなコツたちをリストとして載せています。
ゆるくはたらきつつも、存在感を出す。
存在感を出し、売り上げを保ちつつも、休むときは思い切ってガッツリ休む。
このメリハリも「気になるアイツ」要因なのかもしれません。
ぜひパクれるところはパクってください。
特典の受け取り方法ですが、書籍の巻末にLINE公式アカウントの案内を載せています。
そちらにご登録いただき、キーワードを送ってください。
基本的にこのLINE公式アカウントは特典受け取り専用となります。
また動画などでLINE公式アカウントのお知らせすることはありません。
ウザい案内も一切ありませんので、安心して登録してくださいね。
表紙とA+のこだわり

内容・特典と紹介しまして本来はここで記事は終わってもいいのですが……表紙とA+がかわいすぎるので紹介させてください。
1冊目に引き続き、デザイナーのつぶあんさんに表紙とA+を制作していただきました!

表紙は1冊目がグリーンベースだったので、2冊目はブルーベースにしました。
似てるんだけど、違う。違うんだけど、似てる。
並べたら……はい、かわいい〜(拍手)
電子書籍はいわゆるPOP的なものを用意します。
それがA+とよばれるもの。
- 本の内容と表紙がわかるもの
- どんな人に読んでもらいたいか
- 読者限定特典の紹介
この3枚を作ってもらいまして、大満足。
センスが好きすぎて、今はヘッダーを依頼しています。
自分がテンション上がるものって大事ですよね。
パン屋運営するときもぜひこんな気持ちでアイテムや画像を作ってみてくださいね。

今後の目標を考える

おうちパン屋開業・運営とシリーズで電子書籍をリリースしました。
3冊目……と考えてはいたのですが、だいぶ毛色が変わってしまいそうなので一旦シリーズとしては2冊で止めようと思います。
これからは有料noteに力を入れていきます。
動画にするにはマニアック過ぎる、表に出せない本音トークを入れたい、安売りするにはちょっと危険……みたいな内容をモリモリっと入れようかと。
基本は単発での販売で、価格も抑え気味に。
価格帯はスタバ一杯分くらいを考えています。
以前は有料noteでパン屋の教科書的なものを作ろうと思っていたのですが、考えれば考えるほどただ情報をまとめるだけになりそう。
それは果たして読者目線なのか?
そんなことよりも経験と本音を交えつつ、テーマをピンポイントに絞って書く。
その方がいいかなと思ったんです。
あとはパン屋さんに使えるツール。
Notionでパン屋運営に使えそうなテンプレ。Googleスプレッドシートなども使いつつ、「もっと楽に管理を」をモットーに考えていきます。※画像はすでに使い始めているNotionのデータベースです

自分でハードルを上げている気がしますがw時間をかけて作っていきますので、楽しみにしていてくださいね。
今回のまとめ

今回は2冊目の書籍「おうちパン屋運営の入門書ーほそく、ながく、つながるー」の紹介と今度の目標についてまとめてきました。
サブタイトル……我ながらいい感じだと思うのですが、どうでしょう?w
1冊目は「ちいさく、ゆるく、はたらく」。
これは開業前に考えておきたいはたらき方に焦点を絞りました。
読む前にゴリゴリのパン屋開業の話ではないよとハッパをかけている側面もあります。
2冊目は「ほそく、ながく、つながる」。
パンって消費するものですよね。
結構身近なんだけど、価格帯も安いから冒険もできる。
そんな世界で「あのパン、食べたいな」と思ってもらえるってとても幸せなことだと思うんです。
目立たなくていい、バカ売れしなくていい。
自分のパンを食べたいと思ってくれるその人を大切にしてもらいたいという想いから付けました。
実際、最近は活動を縮小しておりますがありがたいことにリピーターさんは増えています。
たまたま見つけてもらえて、たまたま気に入ってもらえて、ときどき思い出してもらえる。
それってね、すごい奇跡なんですよ。
ぜひそんなパンを焼いてください。全力で応援します!