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パン屋運営

ちいさなパン屋の失敗&トラブル

「これまでに失敗したことやトラブルなどがあれば教えてください」と質問をいただいたので、今回はわたしが盛大にミスったことを4つほどお話していきます。

どれも慎重になれば防げることではありますが、慎重でいたつもりでもやれていないことってありますよね。

ミスした内容と共に対策出来そうなことも残しておきます。

ぜひご参考ください。

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酵母を入れ忘れて発酵せず

パンの主な材料は「小麦粉、水、砂糖、塩、酵母」。

砂糖はともかく他を入れ忘れるとパンにはなりません。

中でもリカバリーが絶望的なのが『酵母』ですね。

わたしも本当にたまーにですが、入れ忘れます。

大抵が大型連休明けですね。

頭がお休みモードだからかしら。

対策としては「材料を入れ忘れない」しかありませんw

どうしようもないのでそこはお忘れなく。

もう1つ焼くときにミスると狂ってくるのが『発酵器』。

夏場は工房内も暖かいので多少温度が足りなくてもなんとかなります。

ベーグルなんかは室温発酵でも十分です。

問題は冬場

工房内は5℃以下。寒い。

発酵器も温まるまで時間がかかりますよね。

スイッチを入れて、温度設定をして、最後にスタートボタンを押します。

が、このスタートボタンを押し忘れることはよくあります。

定期販売やイベント出店の日。

パンは200個以上焼くことがあります。

段取り命!ちいさなオーブン1台で大量のパンを焼く方法しばらくパン屋さん関連が続いたので、今回はパン作りのお話です。ちいさいオーブン1台で100個のパンを4時間半で焼くその段取りをまとめてみました。ミニマムに働くからこそ、いかに効率よく発酵させるかが大切!ぴっちりハマった時の爽快感、たまりませんぞ。ぜひお家でのパン作りのご参考に♪...

頭の中で完璧なスケジューリングをしても、発酵器が予定通りに稼働していなければ全てがずれ込みます。

慌ててスタートさせたとしても、その後がバタバタ。

そして不思議なものです。

そういう日は絶対パンの形がいびつなんですw

つまりは発酵不足。慌てているのでしょう。

もちろん逆もありますよ。

思いの他、焼き上げが混み合って過発酵気味になるとか。

これも対策としては「スイッチ入れ忘れるな」。

動きをルーティン化させて、抜けないようにしましょう。

仕分けしたつもりがミスる

通販分は配送ミスが起きないようにマスキングテープなどで対策しながら仕分けをします。

なので普段ほぼミスはありません。

【配送ミスを防ごう】わたしの実践している対策を紹介今回は「梱包する時にわたしが実践していること」を紹介しています。ポイントはマスキングテープ。マステを移動させることで”どこに、誰の商品があるか”がすぐ分かります。ぜひ実践してみてください。...

問題は手渡しの時のパン。

ポイント:手書きはミスが起きやすい

公式LINEで定期販売のパンの注文を受けたとしましょう。

よくある流れとしてはこんな感じ。

手書きの場合、メモに写す際に間違えやすい。

何度も手書きすればその分”ミスは起こる”もの。

わたしも以前は手書きで集計していたのでよくミスをしました。

渡してから「足りないです」のご連絡をいただいたこともあり、頭は真っ白。

考えた対策は「手渡しのパンはコピペで描き忘れを防ぐ」。

流れはこんな感じです。

実際の流れを見てみましょう。

これで情報の行き来はほぼなくなり、最初に入力したものをそのまま印刷することになります。

『何度も情報を更新しないようにすること』が一番の対策!

アナログな方法で集計していた頃よりも作業も楽になり、ミスはだいぶ減りました。

時々入れ忘れてしまうこともありますが、そういうときは大体理由がはっきりしています。

略称で書くと見逃しやすい」。

先日久々にやっちまったので今後は正式名称で書こうと思います。

特に委託での注文になると人を介すので、ミスをカバーすることが難しくなります。

委託注文の場合は少し多めにパンを入れておくなどの対策があってもいいですね。

でももちろんミスをしないことが一番。

コピー&ペースト作戦、ぜひ使ってみてください。

出店で販売し忘れる

これは悲しいお話。

一生懸命たくさん焼いていったイベント出店。

イベントの開催時間が終わってふと机の下を見ると、パンが10個。

おぱんくん

商品を並べ忘れた…

パンの陳列方法は様々。

1種類ずつ並べる

  • オシャレに見えるが
  • レジに時間がかかる
  • 日差し対策にはなる

モリモリカゴに入れる

  • たくさん販売しているように見える
  • 日差しに弱い

数個ずつ箱などに入れる

  • モリモリに見える
  • 統一感がある
  • 出し忘れることがある

個人的には1種類ずつ並べるのは好きだったのですが、どうしてもお客さんをお待たせしてしまいます。

一通り試してからは数個ずつ木箱に並べるようにしました。

見た感じもスッキリ、かといって殺風景でもなくモリモリ感はある。

お客さんにトレーをお渡しして、自分で取っていただくスタイルです。

【イベントシーズン到来!】パン屋のイベント出店時短計画パン屋のイベント出店は結構気を遣います。パンは床には置けないし、たくさん積んだら形が崩れてしまう。パンの価格は10円単位だから釣り銭もたくさん必要。今回はわたしが数年かけて見つけた出店準備の時短にまつわるお話をしています。自慢じゃありませんが、わたしは早かったwぜひご参考ください。...

順路を作って、最後がレジになるように配置してお会計。

流れは完璧でした。

しかし、商品を出し忘れてイベントが終了したことがありました。

売上云々よりもちょっとショックw

一気に並べておけばこのミスは起こりませんでしたよね。

対策としては「全て並べたら一通り在庫を確認する」こと。

1つ200円のパンを10個出し忘れたら2000円はロス。

小さい金額も積もればダメージはそれなりにあります。

しっかりその場でその時に在庫の確認をしましょう。

出店で想像以上に現場が遠い

最後も出店する時のあるある。

割とあるのが「駐車場が見つからない」のと「駐車場から出店場所までの距離が遠い」こと。

出店場所に荷物を下ろすところまでは主催の方もかなり考えてくれています。

そのあとですね。

駐車場が徒歩10分ということもあります。

朝は時間勝負。

その時の10分はかなりのタイムロス。

そもそも初めての場所であれば10分どころではすみません。

イベント出店時は事前に駐車場は確認しておきましょう。

難しいのが

  • お金を出せば近いところに止めることができる
  • 打ち止め駐車場は安いけど遠い の線引き。

出店料も交通費も駐車場代も売上から捻出しますよね。

どこを重視して選ぶかは考えておきましょう。

時間に追われることを想定して出店する時のアイテムを軽くしてみたり、小さくしてみたりするのもオススメです。

今回のまとめ

今回は「【ありがち!?】ちいさなパン屋の失敗&トラブル」」についてまとめました。

最後に内容をまとめておきましょう。

他にも数々のトラブルもたくさんありました。

「パンを納品してもらって、販売したいです」と声をかけてもらったのに「販売するのが負担です」と言われて納品がなくなってしまった。

「パンを納品してもらってランチにつけたいです」と声をかけてもらったのに「やはり大変なので辞めます」と2ヶ月で言われてしまった。

他の販売を辞めて挑んだのに、頓挫してしまったこともありました。

その時学んだのは『なるべく他人に依存しない働き方にしよう』ということ。

ある程度自分の力で販売出来るようにしておく。

わたしはそれがたまたま通販で、たまたま需要にハマっただけだと思います。

でもそれだけではやはり怖くて、こうやって経験を発信したりしてリスク分散しています。

心配性の悩みはずーーっと尽きません。

上手に付き合っていこうと思います。