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イベント出店

イベント出店しなくなって何が変わった?

今回は「イベント出店、しなくなって何が変わった?」ということでちょっと深い部分に踏み込んでみようかなと思います。

出店しなくなった今の方が精神的に安定しています。

人間向き不向きってありますから。

いえーい!楽しい!だけな時間でもありません。

どちらかといえば自分の不甲斐なさを痛感することのが多かったです。

ちょっとだけ踏み込んでお話ししますので、ぜひ最後までお付き合いください。

この記事の動画はこちら

なぜ出店しなくなったの?

初めにの部分をお伝えしておきましょう。

大きな理由は4つ。

出店しなくなった理由
  • 家族時間を取りたかった
  • パン販売以外の時間が欲しかった
  • 一喜一憂するのに疲れた
  • 主催業から離れた

1つずつお話ししていきます。

家族時間を取りたかった

イベント出店といってもパン屋は仕込みがあるため前後はバタバタ。

たくさん焼く出店の時なんかは前日に焼くことも多々あります。

イベント出店といえば土日がメイン。

例えば土曜日の出店なら金曜日は前日焼成分を焼きます。

その前の日の木曜日は仕込み。

通販と並行しながらだと結構なハードワークなんです。

イベント当日。

8時に搬入だとしたら、焼き上げは2時スタート。

慌ただしく7時ごろに出発して、帰宅するのは16時半。

以前もお伝えしていますが、わたしは家族の時間と大切にしたい派。

そんなのは家庭があればみんな同じですが、多分わたしはその中でも家族愛というものに異常なまでに敏感な人間です。

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土日を出店に使うことは出店を始めた当初から気になっていました。

だから平日に販売するイベントを開催したりもしました。

平日は平日でバタバタ。

特に月曜出店になると前日焼成と仕込みで土日両方使いますよね。

5年、6年続けているうちに出店する度に気持ちがモヤモヤしていたのです。

家族愛に飢えているのに、自分から土日を削る。

これでは本末転倒。

この部分はわりと大きな比重を占めています。

パン販売以外の時間が欲しかった

いくつか記事にしていますが、性格的にリスク分散したいタイプ。

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しかもインフレが進行している今年。余計に思いました。

そして不器用なんです。

1つに夢中になると1つの存在が見えなくなる

出店へのモチベーションが純粋に落ちていたというのも理由です。

パン以外というのは例えば今でいうとYouTubeやブログ。

あとはちょっと別件で動いているものがあるのでそれもかな。

何かを始めるには手放さないと脳みその空きが出来ない。

単純に自分の力量不足ってやつです。

一喜一憂するのに疲れた

これまでこのブログを読んでいただいた方ならこれは分かりそうですね。

そう、わたしの感情はジェットコースター並みの振れ幅。

おぱんくん

売れた!やった!

から次の出店で売れないと

おぱんくん

あかん、もうダメだわ。

と急降下。

気合いがなくなって「このくらいでいいか」といじけて焼いていったら即完売。

「なんだ、売れるじゃん。頑張る!」と急浮上、の繰り返し。

そんな自分に疲れたのですw

もうね、めんどくさい。

「めんどくさいな、一旦お前休めよ!客観視してみろ!」と自分に思ったという反省の時期にもなっておりますw

主催業から離れた

パン販売初期の頃は積極的にいろんなイベントに応募しては出店していました。

ひょんな出会いから主催業をスタート。

それからはイベントを3つほど仲間と運営。

最近では運営しているイベントに出店という形で出店しておりました。

その3つのイベントは年に2回ずつ。

加えて定期販売もしていたりで実は結構な出動があります。

他のイベント出店まではわたしのキャパでは出来ませんでした。(コミュニケーションも苦手だし…。)

イベントの規模は大きなものから小さなものまでありますが、お店を通して委託されていたイベントだったり、住宅会社のイベントだったり。

モデルハウスの壁紙を選んだり、家具なども一緒に考えさせてもらったこともあります。

中でも大きかったのは立ち上げから携わったイベント。

立ち上げメンバーは当時4人

当日スタッフという形で数人お手伝いしてもらい、初回で1500人ほど集客がありました。

500人これば成功と思っていたので、驚きと同時に恐怖が湧き出てきたのを覚えています。

2回目は2000人強。しかも1.2回ともにでの集客です。

そして3回目。3000人以上の集客。

素直に『怖い、ダメだ。自分にはキャパオーバーかもしれない』と思いました。

メンバーも増え、スポンサーも付いてもらえました。

どんどん成長していくイベントを頼もしいと思いつつも、大きくなりすぎて怖かった。

立ち上げに関わってきたというプライドと自分のキャパの限界を感じる日々。半年に1度のその時間が怖い。

コロナ禍に入り、一旦小休止。

この時にホッとしていたのを覚えています。

コロナ明けに体制と開催場所が変わり、さらに規模が大きくなる。

ワイワイとやっていた初期では許されないことも出てきたし、何より組織というものに属するのが苦手なわたしは他の人の迷惑になる気がしてならなかった。

ある時から聞きたいことも聞けなくなり、聞いても頭に残らない。

言われた作業をこなしているだけで、なんの配慮もできない。

『あ、もうダメだ』。

わたしが関わることで大きくなっていくべきこのイベントを自分が邪魔してしまうと確信したのです。

2021年秋。主催グループから抜けることを決断。

そのまま出店からも離れることにした、というのが出店を辞めるまでの経緯です。

重いですかね?wすんません。

でも主催の経験、すごく自分の中では思い出が残っています。

抜けたことで感じることも多々あります。

やって良かったと心からそう思える経験でした。

というわけで次の項目では”主催って何をするの?”ということにフォーカスしてみましょう。

主催はどんなことをするの?

さて。なぜ今回主催のお話をするかというと、お店などを開くと「周年祭」みたいなことをしますよね。

あれも1つのイベント、行事です。

だから仕組みとしてはとても似ている。

やみくもに『2周年です!』といっても普段と全く同じなら行こうと思えません。

”2周年だからこんなことしまーす!〇〇さんとコラボしまーす!”みたいな感じで普段しないことをする方が行きたくなりますよね。

コラボグッズを作ることもあるし、出店してもらって一緒に販売することもあります。

そうなるともうイベント開催と同じです。

ノリでやるよりは戦略は練った方が絶対いい。

などなど1つのイベントには複数の要素が絡んできます。

美容院でのイベントを依頼されたことがありました。

そのイベント。元々は美容院の主催。

でも通常の業務に加えて慣れない主催は辛い。

たまたま声をかけてもらって出店していたわたしが違うイベントの主催を始めたことで「うちのイベントも一緒に運営してもらえませんか?」と声をかけてもらいスタート。

お店の雰囲気がめっちゃかっこいいんです。

この写真なんかも同時のもの。壁とかめっちゃカッコいいでしょう?

この場所、実は駐車場にとても困りました。

お店の前の砂利の駐車場は出店スペースなので使えない。

駐車場がいくつかに分散されたことで配置するスタッフの人数がかさみます。

借りれていたはずの駐車場が当日借りれなくなったり、これまで借りていたけど持ち主が変わったりととにかく駐車場に悩まされる。

近くに公民館があるから借りようと思ったらその日に限って借りることができたのが数台なんてことも。

コロナ以降はストップしていますが、おそらくベストな開催規模はお店規模でできること。

ちょっとした教室とか体験をするくらいがいいのかなと個人的には分析しています。

搬入や搬出では人数が必要ですし、駐車場に誰かスタッフがつかないと難しいこともあります。

イベントは毎週やるものではないですから、1回の主催のエネルギーはそれはもうめっちゃ使うんです。

もし会場が借りた場所なら現状維持・回復までしないといけません。

ぐちょぐちょになった神社の地面を”とんぼ”で何日往復したことか。

野球部ばりに走りました。

さて主催については一旦このくらいにしておきましょうか。

またイベントの運営については記事にしようかなと思います。

出店者兼主催は何が大変?

主催だけでも大変な気がしますが、中には出店者兼主催という人もいます。

わたしもまさにその1人。

もうね。カオス。

特に大きなイベントに関しては初期の場所だと集合時間6時半。

パンを焼き終えて梱包しての集合ですから。0時起きです。

兼任していると大変なことはこちら。

おそらく解説しなくても慌ただしさは伝わるかと思いますw

荷物も多いし、セットの組み立てから搬出まであり、最後の会場全体のお掃除までをやります。

Apple Watchで距離を計測したことがありますが、10kmは余裕で歩いていましたw

時には自分のお店を放置して走り回ったり、わたしは飲食なので午前中は自分のお店に集中。

午後は出店料の回収など主催の業務をしたりしていました。

お買い物時間はあるような、ないような。

家族が遊びにきていたら真っ先にお昼ご飯の確保をお願いしたりw

でもね、そのバタバタと終わった時の達成感はたまらんのです。

今お店を持っている方で「周年祭」を検討している場合は初めはぜひ小規模から。慣れてきたらグッズ展開。

さらに慣れてきたら出店者を募る、みたいに段階を踏みましょう。

いきなり6店舗招待してやります〜!とやって当日顔が死んでいた方もいましたのでw

イベント出店メインの方は主催の裏側も見ていると結構面白いですよ♪

たまには仲間と小さなイベントをやってみるのもいいですよね。

そんな話もまたしますね。

出店しなくなって変わったこと

最後は今回の動画の統括。

出店しなくなって変わったこと。

今回のメインになりますが、多分もうお気づきのことでしょう。

出店しなくなって変わったこと

時間の余白が出来た

コミュニケーションが苦手ということに気づいた

出店を理由にしていた買い物が減った

土日の家族時間が増えた

余白が生まれ、家族時間が自ずと増え、買い物が減りました。

出店していた分、動かないわけですから当然と言えば当然ですかね。

実は一番変わったのが「コミュニケーション」の部分。

イベント主催をしていた期間、自分のコミュ力の低さに幾度となく幻滅しました。

他人の目を気にしてしまったり、

会話が全然浮かんでこなかったり、

出店を依頼することが怖かったり。

違うことも重なって「あぁ、自分なんて」みたいな自己嫌悪に陥る始末。

思えば主催に携わり始めた時はパン屋も2年目とか3年目で、まだギラギラしていた時期だったようにも思います。20代だったし。

あれもこれもと欲張っていた部分と、その勢いが大切なころでもありました。

結局いつも落ち込む時は同じ理由なんです。

「なーんか自分ダメだな」とか「土日のバタバタの生活リズム合わないな」とか。

手放すまでは「イベント出店がなくなったらパン屋出来ない」とも思っていました。

でも今まだわたしはパン屋を続けています。

  • 通販を始めていたこと
  • ある程度軌道に乗り始めていたこと

この2つの要素は決断の後押しをしてくれました。

あれからちょうど1年。

最近はパソコンの力を借りながらちょっとずつまた違う扉を開いています。

余白が出来たからこそ挑戦出来た。

無理をしていた頃よりも生活にゆとりも出来た。

イベント前後のバタバタや土日出店で家族時間を削ることがなくなった。

家族ばかり考えてたら楽しめないよと思われるかもしれませんが、わたしの事情としてはそこが核だから大切だった。

だから今とても充実しています。

実は最後の最後、主催から抜けるかどうかまだ悩んでました。

失うことはやっぱり怖くて、なんとか続けようとも思いました。

でもこのまま自分が居続けることはイベントの成長すら止めてしまうかもしれない。

そのイベントが好きだからこそ離れよう。そう思うようにしました。

今はそれで良かったんだな、と思っています。

今回のまとめ

今回は「イベント出店、しなくなって何が変わった?」についてイベント出店と主催を卒業して1年の今の気持ちをお話ししました。

最後にポイントをまとめておきましょう。

今回はちょっとコアな部分のお話でしたね。

ところでその主催していたイベントは今どうなったの?と思うかもしれませんが、メンバー構成が変わり、イベント名が変わり現在も半年に1回開催しています。

どんどん規模が大きくなっていき、体制が整っていっており、まるで自分の子どもが有名人になったような気分w

私物化してるわけではないですが、やっぱり思い入れはあります。

もちろんインスタはそのままフォローしているし、「あのイベントの季節だな」なんて毎回思います。

でも1年経った今も実は顔を出せていません。

なんだろな、まだ後ろめたいんでしょうか。それとも邪魔しちゃいけないと思っているんでしょうか。

自分でもよく分かりません。

もうちょっと成長したら行くことが出来るかもしれません。

まだ当分行けそうもないですが…。

しばらくインスタからそっと見守っていようと思います。