春の終わりが近づいてきました。
次は梅雨の季節ですよ〜。
暖かいのは嬉しいけれど、晴れと雨では出店準備も変わります。
なぜなら「下に物を置けない」から。
いかに早くタープを立てられるか、いかに早くタープの下に物を運べるか。
イベントが終わった後にタープを畳むわけですが、もちろんベチャベチャですよね。
そんなわけで今回は”梅雨”に特化してイベント出店の準備のお話をしていきます。
床に置かないシステム作り
イベント出店と一口でいってもさまざまなシチュエーションがあります。
- かんかん照りの晴れの日
- 見事な曇天の日
- 小雨がパラパラしている日
- 大雨予報の日
- 台風や雪予報が出ている日
他には室内の出店もありますね。
この記事では小雨〜大雨の日に絞って解説していきます。
同じ雨でも小雨と大雨では被害状況が変わります。
小雨予報となると、気にならない程度の雨。
これが大雨となると様子が一変。
例えばこんな感じ。
- 地面がぐちゃぐちゃで物が置けない
- 横殴りの雨でタープ内に入ってくる
- 搬入も搬出も雨でタープが畳めない
- 車にそのまま積み込めないと濡れる
「そんなそんな」と思うかもしれませんが、わたくし、もちろんこの状況全て経験済みです。
中でも悲惨なのは地面がぐちゃぐちゃなとき。
なので雨予報が少しでも出ている時は「雨仕様」のディスプレイにしていました。
“地面に置かないディスプレイ”を心がけました。
机を2種類というのは、わたしの場合はキャンプ机。
180cmのキャンプ机の下に120cmのキャンプ机を設置。
高さを変えておくとちょうどいいくらいの在庫置き場が完成します。
ここにパンの在庫が入るようにボックスを置きます。
在庫補充を後ろのテーブルからするとパンを落としてしまったり、そもそものスペースが狭くなってしまいます。
だから普段は後ろに置いている在庫を机の下に入れるという作戦です。
一番気を遣っていたのが焼き上げの数。
天気予報を見て在庫を確定させるのはおよそ3日前。
このタイミングでPOPなども準備します。
- 大雨予報なら予定数の8割に
- 小雨予報なら予定数のまま決行
大雨はやはりお客さん自身も来場を迷うもの。
売れ残ってロスをするリスクも高まります。
わたし個人としては売れ残りを販売したくないので、基本的には完売出来る個数を焼き上げていました。
ここまではパンのお話でしたが、他の分野のことも知っておきましょう。
布小物や服を作っているお店は人が歩いた後に飛び散る泥で商品が汚れることも。
悲しいかな、泥が落ちないそう…。
服屋さんは大雨予報がある場合、しかも地面が土で汚れそうな時は出店キャンセルすることもあるそうです。
「見本だけ出して受注生産という形をとる」のも1つの手。
パンはそもそも地面に落ちたらそのパンは廃棄しますよね。
同じく強風の日はアクセサリーは飛んでしまうことも。
飛んだ先が泥だったら悲しすぎる…。
軽いアクセサリーの方は風対策も考えておきましょう。
日頃から荷物を減らす
先ほどの項目で「雨の予報なら荷物を地面に置かない」とお話しました。
とはいえ天気を完璧に予測することは難しいですよね。
前日にはある程度車に積み込んでいるし、パンの焼き上げの個数もすでに確定している。
荷物はそう簡単には減らせません。
わたしもかつては小道具屋さんのようにいろんな装飾品をあっちこっちに飾っていました。
イベントの途中に天気が急変することもありました。
その時に思ったのは「荷物が多くて収まらん」ということ。
まあ自業自得ではありますがw、天気の急変でタープの中に全て入れようにも中に入れなくなったら意味がありません。
反省して少しずつ荷物を減らし始めました。
お気に入りだったガラスケースもここで断念。
荷物を減らすことで、搬入搬出も早くなりました。
もちろん雨の中の設営もタープ内に全て収まればゆっくりと準備することが出来ます。
また木箱やトランクに荷物をひとまとめに出来れば、その木箱たちは出店中にディスプレイとして機能してくれます。
唯一場所を取るのはグリーン系でしたが、こちらも購入した時の箱に入れておけば搬入も簡単。
収納も出来て、ディスプレイになるアイテムは貴重。
あとはパンを入れる箱は搬出時に重ねられる物だとベストですね。
わたしはホームセンターで売っていた3つで2500円くらいの重ねられるカゴを使って運んでいました。オススメです。
お客さんを動かさない流れ
雨の出店では無風の雨と、横殴りの雨があります。
どちらにしても商品に雨が当たるのは避けたいですよね。
なので雨予報がある時は
- タープのサイドシートを3面貼る
- ディスプレイの机は50cmくらい中へ
- 在庫置き場は机の下へ
- レジはなるべく小さく
を心がけていました。
50cmくらい中に入れるということはその分タープ内が狭くなります。
なので在庫置き場を下にチェンジするんですね。
あと50cmというのも実は絶妙な幅です。
これを1mにするとお客さんがすっぽりタープ内に入ります。
傘ごと、です。
傘からポタポタ雨が落ちてきたらそれも悲しい。
傘が入らないでも商品を見ることが出来る最大の幅は50cm。
30cmだと商品が濡れます。難しい…。
で、この時は基本的には前に紹介したようなトレーに商品を乗せるシステムは取りません。
なぜなら「お客さんは傘を持っているから」。
モリモリディスプレイの中から、わたしがトレーを持ってお客さんの希望するメニューを取るスタイル。
そして動かずしてレジを済ませる流れにします。
お客さんの流れをまとめておきましょうか。
- 来店したら「メニューを言ってくださいね〜」と声掛け
- 自分がトレーを持って注文のメニューを取る
- 商品が揃ったらそのままレジ
- お会計後に商品を渡して終了
以前の流れはこちら。
- お客さんがトレーを持って商品を取る
- レジスペースまで移動してもらう
- レジスペースで会計をする
雨の日のお会計は『雨が降ったらお客さんを移動させずに完結させる』と自分もお客さんも守ることが出来ます。
意識してみてください。
タープを最優先
さてさてここまでで
- 床に物を置かない
- 日頃から荷物を減らす
- お客さんを動かさないレジ
をまとめてきました。
最後の項目では搬入と搬出です。
イベント出店の時はバタバタしているので「ええい!とりあえず車にぶち込めばオッケー!」なんてノリで進めがち。
しかし、このノリは翌日大いに後悔しますw
そう。片付けが超めんどくさいんです。
何の片付けかというと『タープ』。
べっちゃべちゃなんですよw
変なところに置くと荷物が全部濡れます。
前にも「タープを意識」とはお伝えしましたが、雨の日は特に意識。
- 搬入はタープを一番に出せるように
- 搬出はタープを最後に入れるように
- タープの下の荷物は固めて一瞬外に
荷物をまとめるときはギリギリまでタープの下で。でもタープを畳むときは荷物は絶対に出しましょう。
タープには雨がたんまり溜まっております。
下に荷物を置いていると…ザバーンと濡れたことも。
タープに溜まった雨は落とす面を決めておき、こまめに流しておきましょう。
普段タープの片付けは袋やカバーにキレイに入れますが雨の日はそんなことやってられません。
ビニールシートなどの上にザッと乗せて翌日お家でタープを組み立てて乾かしましょう。
バスタオルなんかがあると吸ってくれるので最高です。
今回のまとめ
今回は「梅雨シーズン到来!雨の出店で注意すること」について解説しました。
最後にポイントをまとめておきましょう。
これまで一番悪天候だったのは、確か7年ほど前でした。
曇りの中の出店でスタートし、突然の豪雨。
幸いパンはすでに完売していましたが、片付けが本当に大変で(涙)。
その時に「こちゃこちゃ荷物、いらんわ」と悟り、断捨離。
一時は植木鉢ごとグリーンを持っていったりしていましたが、それもその時に「なぜわたしはこんなデカいものを…」とやめました。
人間辛い経験をすると学びます。
だから大雨の出店も、完売しない日も、イベント出店も全てがいい経験だったなぁと今となっては思います。
ただ、無駄に嫌な経験ばかりしてもテンションが下がりますよね。
そんな時わたしの失敗経験を聞いてみてくださいw
多分大抵の失敗はしています。
今後も皆さんのお役に立てればいいなと思っています。