普段わたしは”ちいさなパン屋”として、通販を中心に活動をしています。
個人で活動を始めて12年が経ちました。
スタートは全くの別分野での講師業でした。
もちろん楽しいことばかりではなかったし、自分の弱いところもたくさん見つけました。
たくさんの選択をしてたどり着いたのが今のカタチ。
周りには「家族を第一にしながらのそのバランスがステキ」と言ってもらうこともあるし、「家族を優先しすぎると巣立ってから寂しくなっちゃうよ」とも言われます。
今のことばかり考えていてもいけないけれど、先のことばかり考えていても今は変わらない。
そこで今回はわたしが感じている「ちいさく働くことのデメリット」について解説していきます。
以前「ちいさく働くことで出来ること」という内容も更新していますので、そちらと合わせてご覧ください。
やっぱりちょっと孤独
以前、こちらの記事も更新しました。
孤独かどうか?と聞かれたら『孤独』ではあります。
特に感じたのは出店を卒業した直後でしたね。
ずっと携わっていたイベントを辞めるともちろんその次からのイベントには出店しません。
でもイベントは開催されているわけで。
特に主催に携わっていたので寂しさもかなりありました。
「やっぱりイベント楽しそうだなぁ」とか「たまには出店もいいかもな」なんて最初は思いました。
わたしの場合はその後にいろいろと状況が変わって「結果的に全て卒業しておいて良かった」となりました。
めでたしめでたし…とは思いませんが、なるようになっていたのかなぁと。
普段一人運営なので全てを自分でこなします。
イベント出店をメインにしていたら人脈も大きな活動源。
ただわたし個人としては人と関わることが得意ではなく、出店を重ねるごとに気持ちが追いつかなくなっていたのも事実。
一人運営を孤独と考えるのか、マイペースに働けると捉えるのかはその人次第ということ。
少なくともわたしは人と関わる方のが大変だなぁと常日頃感じていました。
- 人と関わることで周りと比べてしまう
- 人脈を作るのもそんなに得意ではない
- イベントにたくさん出店したいわけでもない
孤独で困っていることは現時点であまりありません。
ありがたいことに今の時代は困ったことはある程度自分で調べることが出来る時代でもあります。
こんな風に考えていたからこそ”孤独”を逆手にとってゆったり生きてやろうと思ったんですw
人と関わるのが好きな人であれば一緒に何かイベントを考えたり、ちょっとしたお店を共同運営するのもいいかもしれません。
細く長く続けるからこそ自分に合った方法で進めていかないと後々が苦しくなってしまいます。
1年2年で分かるものでもありません。
最初の3年はとにかくやってみる。
5年目くらいから新しいことがまた始まって、7年目くらいから自分に違和感を覚える。
10年目に入って「こっちのがいいかも」と決断する。
そこでようやく『自分に向いていること』が分かりました。
「気づくまでがなげーよっ」と思われるかもしれませんが、がむしゃらに動いてみたからこそ分かることもあります。
「今、苦しいな。頑張りすぎているかな。」と思う時はきっとこの後に”迷い期”がやってきます。
”迷い期”は悪いものではなくて、たくさん動いたからこそ迎えられるもの。
めーっちゃ頑張ったのに「これ違うな。」なんてことこれまでたくさんありました。
それでもいいんです。
その先に見つけたものがちょっと孤独なパン屋運営だっていいんです。
自分にとって心地よい働き方を見つけられたなら何も無駄なことはないので自信を持ってくださいね。
偉そうなことを言ってますが、正直ちいさく働いていたら全然お金は貯まりませんよw
ここに関しては後ほどお話ししますね。
遊んでいると思われがち
この項目は主婦あるあるかなとー。
フルタイム勤務の方以外で主婦メインの方だと1度はこう言われたこと、ありませんか?
昼間、家で何してるの?
素直ではないわたし。
「昼間、どうせ遊んでるんでしょ?いいよね、主婦は。」と言われていると捉えますw
素直じゃないねーー。
以前も解説しましたが、わたしの働き方はこんな感じ。
ただこちらにも言い分はあります。
- 家事は全般担当している
- 子どもの送り迎えもしている
- 諸々の役員も担当している
- 最低限の分は家に入れている
主婦は24時間、365日勤務。
…と言ったら「いや、寝てるよね?」と言われそうですが子どもが小さい時は夜中だって関係なく起こされます。
ここで「どっちが偉い選手権」をしたいわけではありません。
『支え合って家庭を築けばいい』
これに尽きます。
会社で社会に揉まれながら1日頑張って家では大変な扱いを受けているお父さんもいます。
少なくともわたしはその考えはありません。
「家事育児、基本はやるから自由に働きたい。」それだけなんですw
それも自分が楽したいからではなくて、家族みんなが穏やかに暮らせるように考えてのこと。
だから自分がちいさく働いて、この春から始まった新生活でちょっと忙しくなるのは全然受け入れることが出来ました。
準備もずーっとしていましたしね。
その忙しさに対しての見返りも求めていません。
「家族みんなが幸せになるように」をお互いが思うだけで生きる上での幸福感ってものすごく変わると思うんです。
「なんでわたしだけ」と思うこともそりゃありますが、それも全てお互い様。
逆の立場だったら自分に出来るだろうか?と考えてみてください。
わたしは絶対に無理。
要は思いやりですよね。
ただ間違いなく「いいな〜気楽で。」とは思われます。
それも覚悟の上でちいさく働くことをオススメしますw
休みをとるタイミング
個人で活動をしていると時間などで区切られることはありません。
全ては自分の匙加減になります。
これまで10年以上活動をしてきて「お休みの取り方」は一番苦労したかもしれません。
次の項目にも通ずるものがありますが、『休んだら売上が発生しない』んですよね。
楽しいな、今頑張りたいなと思ったらお休みなんてなくてもいいから働くんじゃい!と思います。
でも、身体を壊したら本末転倒。
わたしも何度はフル回転して精神的にやられたことがあります。
身体を壊すというのは一見身体的なもののように思いますが、気持ちのコントロールの方が深刻だったりします。
今はがむしゃらに!と考えていたとしても決まった日にお休みにするなどはしましょう。
分かりますよ。
止まると不安に思う気持ち。
そこをグッと抑えるんです。
何もずっと止めろと言っているわけではありません。
「この日は絶対にお休み!」と決めるだけでオッケー。
わたしの場合は息子が帰宅する時間までは頑張ると決めていました。
それ以降は家事などをゆるーくこなして、夜は大好きな麻雀を見て寝るというルーティーン。
気を抜きすぎてもやる気が出ませんので休み過ぎも注意してくださいね。
特に大型連休明け。
本当に何もしたくなくなります。
そうすると売上は上がりませんよ〜。
いやぁ、人生のバランスって本当に難しい。
長い時間をかけてぜひ自分のバランスを見つけてみてください。
稼がないと続けられない
ここまでのんびりしたことをお話ししてきましたが、大前提、稼がないと続けられません。
「お前、矛盾してるぞ?」と思いましたよね。
ここでの”稼ぐ”というのは大金を稼ぐというより”長く続けるために最低限は稼がないと”という意味。
パン屋さんの運営というのは維持費がかかります。
パソコン1つで出来るお仕事とはちょっと違うんです。
店舗を借りていたら家賃が大きなウエイトを占めます。
わたしの場合はこの部分は固定資産税だけ。
しかも本当にかわいい数字です。ありがたや。
とはいえ、原材料費は値上がりしているし機械が突然故障してしまうこともあります。
自分のスマホだって、パソコンだって買い替えたい。
仕事で使っている車も点検や車検、部品交換があるし、ボケっとしていると何やかんやの更新料の時期が来る。
「今年は節約するぞ」と思っていても結果的には呑気なことも言ってられないわけであります。
だから「最低限このくらいの売上は欲しい」という目安は必要。
休みたいから休もうと思っても、休んだら売上は全く発生しません。
体調を壊してしまったらお仕事出来ません。
わたしもアラフォーに差し掛かってきて思います。
「カラダ、大切にしなきゃな。」と。
身体は資本ですから、無理も禁物。
こうやってまとめるとただのわがままに思えますが、要は”何を省いて、何を選ぶのか”。
少なくともわたしの頭には「めっちゃ稼ぎたい!」という願望はありません。(こう言ったら夫に怒られそうですがw)
でもリスク管理だけはしたいなと思って、こうやってネットでの活動をしています。
といいつつもこれもまた微々たるもの。
モノ作りが好きだから続けることが出来ています。
「身の丈に合った働き方をして、身の丈にあった生活をする」
己の欲との戦いでもありますね。
今回のまとめ
今回は「ちいさく働くことのデメリット」について解説しました。
最後に内容をまとめておきましょう。
いろいろと迷走していた時期に自分がどう活動したいか?と考えたことがあります。
- 家庭優先のスケジュール管理にしたい
- 人と関わるのが実は苦手
- 休みを自由に取りたい
- 細く長く続けたい
- 出店を減らすなら別の活動も
夫の家族はすぐ近くに住んでいるし、わたしの実家も車で20分の距離。
パン工房は自宅横の倉庫をリフォーム。
生活の基盤は夫が支えてくれている。
環境がとても恵まれているからこそわたしに出来ることは「家族を支えること」。
この5年間は本当に選択の連続でした。
苦しいなと思うこともありましたが、結果的にはいい塩梅に落ち着いています。
臆病だからこそいろんなリスク管理をする。
きっとこれからもいろんな選択をしていくことでしょう。
今回の内容がお役に立てれば幸いです。