夏休みが終わりまして、我が家もいつもの生活となりました。
今年はこれまでの夏休みと少し変えて
「2週間がっつり休みをとる」という方針に変えました。
- 欲張って働き続けて疲れた年
- 休み過ぎて仕事を忘れかけた年
- 休んだはずなのに休めてなかった年
いろいろと試す中で気づいたのは『やはり休みは必要だ』ということ。
今回はわたしが3年に渡って検証してきた”休み方”について、お店を持たないパン屋として感じたことを解説していきます。
休むことのメリット
まずは「休む」ということにフォーカスして、メリットとデメリットをそれぞれ考えてみましょう。
あくまで個人的な主観になるのでご参考までに。
- カラダを休ませることができる
- 時間ができる
- 旅行に行ける
- 工房の大掃除が出来る
- 工房内の棚卸しができる
- 気持ちをリセット出来る
特に旅行と気持ちの面は大きいかなと思います。
以前はショップを営業しながら旅行を挟むこともありました。
もちろん旅行の間に注文が入ったり、旅行直前に注文が入ることがあります。
「やること」を残しながらの旅行になるのでお客さんにもなんだか申し訳ないし、わたし自身もタスクを溜めたくない派としてはウズウズします。
とはいえ一度スイッチが入ると気になって仕方ない。
出店メインで活動していた時には感じなかったこの感情。
通販メインとなった今だからこそ感じるものなのかもしれません。
生活の面では休みの期間は日常がバタバタしない、というのは大きいです。
わたしの場合、働き方としては『午前中にパンを焼く』というのが中心の生活になります。
土日にパンを焼くこともたまにあるのですが、そうなると午前中の予定が埋まってしまうし、パンを冷まして梱包するまでの時間を考えると案外1日使ってしまいます。
そういう部分も考えて土日は基本的に焼かない日とし、平日にがっつり焼くようにスケジューリングをしています。
となると家族の休み=ほぼ土日、という感覚なので休みの日は焼かない方が生活リズムとしては整う、というわけです。
あとは『工房の大掃除』。
普段なるべく終わったらこまめに掃除をするようにはしていますが、発酵器や各種器具のガッツリした掃除はどうしても長い連休がある時にしか出来ません。
大掃除の内容としてはこんな感じ。
この作業、普段の日ではなかなか出来ません。
特にゴキジェット。臭いが取れるまで数日かかります。
とはいえGと共存は絶対したくないので定期的に行います。
道具を外に出してがっつり作業なので、晴れた日を利用して行います。
お天気とも戦いもあるね!
予定していても天気に左右されるので平日にやろうとして断念することもありました。
なので大掃除も長期連休がチャンス!
と、休みを利用して旅行や大掃除ができるというのが「休みを取る」最大のメリットかと思います。
休むことのデメリット
続いてデメリットも考えてみましょう。
まずはざっと挙げてみますね。
- 売上がないから収入がストップする
- 手を動かさないと忘れそうになる
- 生活リズムが休みモードになる
最大のデメリットは「収入のストップ」。
以前こちらの動画でもお話ししましたが、パン販売という働き方は材料費など諸々がかかります。
パン販売は販売した分、収益を得るという”フロー型収入”。
つまり手を止めたら収入もストップとなる。
だから長い間休むとそれだけ稼ぎ自体もなくなってしまうわけです。
通販を始める前は“月に数日のイベントだけの活動“という時期もありました。
イベントではパンは焼けても300-500個。
1回の売り上げとしては5-8万くらいですが、原価や消耗品、出店料などを考えると収入としては売上の半分くらいになります。
イベントのない日は暇しているだけなので月の大半は暇でしたw
ついでに言えばカツカツなので買い物しよう、という気分にもならない。
今思うとあの頃にもっとやれたことがあるような気はしますが、楽したかった時期だったのでしょうww忘れましょう。
もう1つは「生活のリズム」問題ですね。
”毎日パンを焼く生活”から1ヶ月離れたことがありました。
休み明け。見事に作業の感覚がなくなる。
仕込みは失敗するわ、成型はなんだか微妙だわ、発酵のタイミングがぐちゃぐちゃになるわで悪いことだらけ。
習慣化は“3週間“である程度確立するとのこと。
休みモードも習慣化してしまったようです。
それ以降、長期連休は2週間までにすることにしました。
2週間だと身体はしっかり覚えています。不思議だなぁ。
デメリットは数こそ少ないですが、まあまあのインパクトがあります。
対策できることは対策しておきましょう。
検証:わたしの休みの取り方
ここまで「休むメリットとデメリット」について解説しました。
ここからは実際にわたしが通販を始めてから3年間の長いお休みの様子をお伝えします。
まとめるとこんな感じ。
1年目はちょうどコロナの影響で通販が軌道に乗ってきた時期。
せっかく軌道に乗りそうならと夏休みの期間も旅行以外は焼いていました。
が、予想通りかなり疲れました。
夫の在宅勤務と夏休みの息子のお昼ご飯。
生活のリズムはほぼ土日です。キツキツな感じでした。
大変だったので来年はゆっくりするぞ!と意気込んで翌年。
がっつり1ヶ月半休んでみました。
すると先ほどお話しした通り、パンの感覚がどこかへ飛びましたw
全体的に生活リズムがゆっくりしていたので戻すのもとても大変。
夏の反省を活かし、昨年の冬休みは「福袋」を取り入れてみました。
ちょっと早めにお休み期間を取って1ヶ月近くは週1回の福袋販売。
通常のセットより格安でモリモリ入れて内容はわたしの焼きたいパンを詰め込みました。
パンの感覚を維持したまま、販売も出来るのは良かったのですが結局ずーっとパンのことを考えていて頭が休まらない。
なくはないけれど、”休みの意味”を考えたお休みでした。
そして今年の夏。
夏は注文自体が穏やかになることを体感でわかり始めていたので長期連休の2週間を除き、ちょっと宣伝を抑えて通常営業。
福袋も考えてはいましたが、その欲をグッと抑えてお休み。
結果、かなりリフレッシュ出来ました。
2週間なので適度に生活リズムも保っていたし、パンの感覚も忘れてなかった。
やはりメリハリは必要ですね。
今年の夏休みは一味違う
さてさて今回の夏休み、これまでと1つ違ったことがありました。
それは「YouTubeとブログが少しだけ成長していた」ということ。
昨年も更新こそしていたけれど、今年は”ストック型収入”として微々たるものではありますが副収入的な要素がありました。
あまりお金お金言いたくはありませんが、稼がなければ何もできない。
楽しいだけでは続かないのが現状です。
続けるためには稼がないと始まらないんです。
パン販売がなくても何か違うことで稼げるようにしておきたい。
”地震などの災害が起きて工房が使えなくなった時どうするか”という対策を常日頃考えている身としてはこの部分は切実でした。
時間はかかりましたが今年の春にチャンネルを収益化でき、最近はブログも少しずつ育ってきています。
原価がかかるパン販売と違い、パソコン1つで収入を得るというのが最近流行りの副業というもの。
わたしの中では”副業”というよりも漢字を変えて”複業”と考えています。
パン屋の経験をまとめて、これから始めたい方に伝える。
とてもコアな部分への発信にはなりますが、誰かの役に立てているなら嬉しいし、やりがいもあります。
イベントに出ていた頃、主催という活動をしていた頃には出来なかった今のこの動き。
これもまたわたしに取っての1つの働き方。
まだまだひよっこなので継続して育てていきたいなと思っています。
今回のまとめ
今回は「ちいさなパン屋の休み方を考えよう!」について解説してきました。
最後にポイントをまとめておきましょう。
実は今年の夏休み期間にiPadの編集ソフトがバグってしまい、これまでのソフトから急遽Final Cut Proに移行しました。
(原因は4Kに挑戦したことによる容量不足でしたw)
「高いからいつかの夢」と思っていたソフトは「今修理待ちしている場合じゃない!」と勢いで購入。
穏やかな気分で買ったらきっと「難しい!もう嫌だ!」と諦めていたけれど鬼気迫るタイミングで購入したことで2日である程度の操作をつかめました。
火事場のバカ力ってやつだねw
きっとこれまでなら「もういいや、やーめた」になるところを休みをとっていて時間があったからこそ対応できました。
時期もベストな頃合いだったのでしょう。
少しずつチャンネルも、ブログも育てていきたいし小さい頃から好きだった落書きでLINEスタンプなんかも作りたい。
やりたいことはまだまだ盛り沢山。
やることリスト、やらないことリストを作って時間作りにも積極的に取り組んでいきたいと思います。