ハンドメイドで複業

【ハンドメイド作家にありがち?】商品の適正価格について考えよう

主婦のプチ起業として活動を始めて11年が過ぎました。

赤ちゃんだった息子も来年には中学生(キャー)。

すっかりわたしより身長も大きくなりました。

出産、育児をする中で感じた社会からの疎外感

社会と繋がりたい、と思って始めたのがきっかけです。

初めの頃の価格は叩き売り状態でした。

個性』と『自己肯定感』、そして『社会とのつながり』。

当時はとにかく外に出たい。そんな焦りがありました。

今回はわたしが実際に経験してきたことをお話ししながら「プチ起業を始めた主婦にありがちな“価格設定“の話」について解説していきます。

妥協したくない部分はしっかり残して、抑えられる部分は抑える努力。

これからも活動を続けていくために今一度自分の商品の価格設定を考えてみましょう。

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価格を低くしがちだった初期

わたしが活動を始めたきっかけは“ベビーマッサージ“でした。

産後何か社会とのつながりを持ちたいと講師の資格を取り、文化センターなどの一室を借りて月に1日の教室を始めました。

11年前。iPhone3くらいの時代。スマホは持っていましたが、まだLINEもなく、もちろん公式LINEアカウントもありませんでした。

頼りは「地元の広報・mixi・人のつながり」。

当時わたしの住む地域では絶賛“ママのプチ起業ブーム“。

ライバルもたくさんいました。

ワンコイン(500円)からスタート。

およそ1時間の教室。定員は6組の親子。

3000円の売上からオイルなどの経費を差し引くと1回の教室開催の利益は1500円あるかないか。

社会と繋がりたかった身としてはとても幸せでした。

でも少し経った頃に気づく。

このままの価格で続けられるのだろうか』と。

確かに始めた当初は楽しくて、嬉しかった。

けれどこのままワンコインの教室を月に1回やっていて、この先パート代くらいの収入になるのだろうか?

いや、ならないな。

“お試し期間“としてワンコインにすればよかったのだろうけど当時はそこまで頭が回っていませんでした。

  • 値上げしたら来てもらえないかもしれない
  • 他の先生と何か差別化をしないと怖い
  • 自分に1000円の価値を提供できるのだろうか

こんな気持ちがどんどん湧き出てくる。

そもそもなぜ「価格を低くしがちなのか」。

この葛藤を抜けた今、改めて分析をしてみようと思います。

最近こんな本を読みました。

『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方』。

※Kindle unlimitedを利用されている方は『読むだけでお金のメンタルブロックが取れる本』は追加料金なしで読むことができます。

少しだけこの本を参考にさせていただきます。

「値上げしたら人が集まらないかもしれない」という記憶の刷り込みが実際の自分の行動につながり、現実になっていくそうです。

これを”メンタルブロック”といいます。

人間は思い込みに合わせて無意識に行動してしまうもの。

その思い込みは過去の記憶や自分がいる環境、日々目にしたり耳にする情報によっても変わります。

同じ環境の人が周りにいるとしたらみんなが同じような行動をとります。

しかも主婦というのは出産や育児で社会から一時的に離れることが多く、節約などの知識も相まって価値について混乱しがち。

なおかつ安いものやお得なものに惹かれる傾向があります。

みんな駆け出しで手探りの状態でした。

じょびくん

今ほど共働きも多くなくて、専業主婦の方も多かった気がするよ。

習った先生と同じ価格にする、ことはつまり”同じ価値を提供しないといけない”。

いやいやそれは無理だって…というのも理由だったような気がします。

結果「だよね、値上げしない方がいいよね」と現状維持。からの悪循環

当時のわたしが下した決断は『教室の価格を1000円にして、お土産にパンを1個プレゼント』。

厳しい言葉でまとめると”オマケを付けて自信のなさをカバーした”というわけ。

パンは1個500円もしない。

教室の参加費を500円から1000円に上げたとして材料費としてもそこまでかからず、実質的には自分の取り分は増やせた形です。

が、今思うとモノで人を釣るようなこの形を取る前に自分の自信のなさのケアをした方が良かったかなとちょっぴり反省。

このあとこの時のパンたちがきっかけで今に至ります。

ベビーマッサージ教室に関しては数年続けて卒業。

結果的に今につながっているのでギリギリ救われている気がしますが、当時のハンドメイドの作家さんはとても低い価格で販売されていた方もいました。

特にママが出店するマルシェにはその傾向が強く、3年以内に活動をやめてパートに出る方が多かったような気がします。

人は『現状維持』に安心しやすいもの。

でもそれが時に自分を苦しめているかもしれない。

今やっていること以外に興味が出てきたら挑戦してみてもいいし、“実は得意だったこと“を仕事として増やしてもいい。

今でも続けて活動されている方は少しずつ変化をしながら別の分野で活動をされていたりします。

好奇心旺盛・学ぶことが好き・探求することが好きな人が今でも活躍されているなという印象です。

持続可能な価格設定を

このあと教室の値上げをし、パンのプレゼントを始め、あれよあれよとパン教室。そしてパン屋になったわけですが、実はパン屋を始めた当初もまた似たような状況になりました。

『全てのパンを一律150円』

一番初め、わたしはこの価格で販売をしていました。

やはり自信がなかったんです。

じょびくん

どこかで習ったわけでもない、どこかで働いたわけでもない、どこかで修行したわけでもない。正直誰でも作れるパンを焼いている。それでこれ以上の価格はつけられないよ…。

こんな心境でした。

でも時間が経つとともに収支のバランスが悪くなってきます。

飲食はただでさえ原価がかかるのにギリギリです。

その上自信のなさから価格設定がバグっている。これではダメですね。

お店をもたないちいさなパン屋って正直稼げるの?って話今回は仕入れや工房作りのお金の話に並ぶくらい気になる「お金の話」。ちいさなパン屋って稼げるの?と言う根底の部分です。これに関しては受け止め方は人それぞれ。わたしの場合は大切にしたいことを考えた結果、今の働き方になりました。いろんな働き方があっていいと思います。ぜひご参考ください。...

『何か自分のパンに個性を!』と改良して見つけたのが今のシンプルもちもち食感のパンたち。

初めのメロンパンはコッテリ生地のどっしり食感。

ちょっとクドいから普通の生地にしたら?

というアドバイスをもらい、焼いてみたところそれが大好評

今では一番人気のメニューになっています。

パンの改良のタイミングで調味料も変更。

材料を一新したので、ここで一律料金をやめることに。

勇気がいりましたが、正直ホッとしました。

ここでようやく気づいたのが「持続可能な価格設定にすること」。

しばらく収支の様子を見ながら仕込みの量と焼ける個数のバランスを考えました。

それでもまだどこかずっと不安。

何が不安って「自分のパンなんて誰でも焼ける」という思い込みがまだあったから。

この気持ちを和らげるきっかけをくれたのが現在に繋がる「通販」でした。

Win-Winになることを考えよう

2019年夏、minneCreemaでパン販売を開始。

レビューでみなさんからのフィードバックをいただくようになりました。

Aさん

食が細い娘が唯一食べてくれるパンです。

Bさん

冷凍庫にいないと不安になります。

Cさん

解凍してももちもちしてて美味しいです。

Dさん

生地に卵を使っていないので助かります。

など、リアルな反応をいただくように。

レビュー以外にもわざわざメッセージをくださる方がたくさんいて、『もしかしたら自分のパンが必要とされているのかも』という初めての感覚。

その時から”自信をもって焼いてもいいかもしれない”とやっと思えるようになりました。

パン屋を始めて5年が経過した頃。時間がかかりましたw

会ったことも、話したこともない遠方の方がわざわざ送料を負担して自分のパンを購入してくださる。

数あるパン屋さんから自分のパンを選んでくれる。

『しっかり期待に応えなければ』という自覚責任も芽生えました。

そこからは毎週のセットを考えてみたり、セット同士を組み合わせられるようにしたり、福袋を作ってみたりと色々と企画するように。

今では「高いかな」「売れるかな」という不安はだいぶとなくなり『今回も美味しく食べてもらえますように』と心から思えるように。

心の余裕が出来てきたことで初めにお話ししたメンタルブロックも少しずつなくなってきたのか、不思議と売上も安定するように。

思い込みからの引き寄せってあるんですね。

時間が少しずつ解決してくれる

通販を始めて3年。

もちろん売上の浮き沈みはありますが、思い切って出店をやめて通販に専念することに。

不安はありましたが、外に出ていたからこそこれまで挑戦出来なかったこともあったので、そちらに気持ちを集中させて今に至ります。

不思議なもので、1つ手放すと1つ何かを得られます。

確かに出店がなくなったことで収入の面では多少減りました。

でも明らかに気持ちが楽になったのです。

イベントが嫌いとかそういうことではないけれどどうしても人と比べてしまったり、ナマモノだからロスしたらどうしよう…という不安が常にありました。

通販とはまた違った不安。

動画を始めた頃も同じです。

基本的に心配性で気にしぃなので、ずーっと数字を観察してしまいます。

増えた、減った、変わらない。

どれであっても結局いつも一気一憂

しかし繰り返すうちに自分のクセに気づき始めました。

おおよそこんな流れです。

時間薬』っていいますよね。まさにそれ。

裏を返せばその“気にしまくっている時“というのは「新しいことに挑戦している時」でもある。

だから自信を持って挑戦すればいい。

不安なことはそのことが起きた時に考えてもいい。

『まずは挑戦している自分を褒めてあげよう』

そして出来ればそれは「自分も相手も喜ぶこと」がいい。

経験は無駄にはなりません。

少しずつ進めばそれで全然おっけー!

ちょっとの勇気のリターンは『自信』。

ぜひ出来る範囲から一歩踏み出してみましょう。

今回のまとめ

今回は「主婦のプチ起業にありがち?商品の適正価格を考えよう」についてわたしの経験をもとに解説しました。

持続可能な料金設定

今回のキーワードかなと思います。

自信がなかったり、不安があったりするとどうしてもマイナスの考えになりがち。

その考えはそのまま現実になってしまうことがあります。

初めから高価格でいきましょう!というわけでもなく周りの状況を確認して、市場調査をして、それでもモヤモヤするなら「お試し価格」や「お試し期間」などの名称をつけたりしてサクッと変更できるようなクッションを作る。

自営業の強みは”自分の価値は自分で決めることが出来る”こと。

それは時にプラスに、時にマイナスに働きます。

ときどき立ち止まってみることで自分を客観視してみてもいいですよね。

これからも一緒に頑張りましょう!