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パン屋運営

【意外と聞かれます!】開業届は出してますか?

以前「開業届は出されていますか?」と質問をいただいたのでお答えしつつ、開業にあたっての必要なことを解説していきます。

まず質問の答えからですが「開業届、出しています」

青色申告を利用しつつ、確定申告も毎年行っています。

でも始める前って本当に分からないし不安ですよね。

なので今回はそのあたりをざっくりとまとめていきます。

ぜひ頭の片隅におきつつ、工房の開設にお役立てください。

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開業届とは

まず開業届について知っておきましょう。

開業届とは「個人の事業を開業したことを税務署に届け出る書類」のこと。

正式名称は「個人事業の開業・廃業届書」です。

他にもオフィスの場所を借りたり、融資を受ける際に開業を届け出ていると事業として認めてもらえたりします。

おぱんくん

事業名での銀行口座は事業している感が出てかっこいいよね。

個人的におすすめの銀行口座は【GMOあおぞらネット銀行】

振込手数料が比較的安く、ビジネスデビットカードのキャッシュバックも多め。

デビットカードの話は少し前に記事にしていますが、支払いと出金のタイミングが同時なので会計管理が楽です。

デビットカードは残金=支払える上限になるので”数字の見える化”にも適しています。

わたしもデビットカード愛好家

気になる方は検討してみてください。

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開業届は提出しなくても罰則はありませんが、先ほど挙げたメリットを受けられなくなります。

デメリットは2つ。

配偶者の扶養から外れることがある

これは配偶者の勤めている会社により規定が異なります。

一定の年収を超えたら扶養から外れる場合と自営業として起業した時点で扶養から外れる場合があります。

扶養から外れることで一定の金額までは社会保険料等でかなり負担になってしまいますので、夫婦で話し合ったり、事前に確認をしておきましょう。

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失業手当をもらっている

他には失業手当をもらっている場合は開業届を出すと「失業してませんよね」の扱いになり、失業手当がもらえなくなるというデメリットもあります。

パン屋さんとして何かを始める場合は”基本的には開業届を提出し、青色申告で確定申告をする”と理解しておきましょう。

理由は次の項目で解説します。

仕事をする場所=事業所

「開業届は出してますか?」は意外とよく聞かれます。

おそらくこの質問の裏側には「所得が20万円まで確定申告はしなくていい」という情報があるからかなと推測しました。

この部分について一旦情報を整理しておきましょう。

所得とは「収入から必要経費を差し引いた金額」のことを指します。

例えばブログなどで年間30万円の収入がある場合。

必要経費として考えられるのは

  • パソコンの購入
  • サーバー代やドメイン代
  • 画像加工ソフトの年間契約料
  • 書籍代
  • 作業するときにかかっている光熱費 などがあります。

それらが合わせて12万円だった場合は30万ー12万=18万円

年間20万円に届かないので確定申告の必要はありません。

逆に何もかからない場合は20万円を超えるため確定申告が必要になります。

レンタルキッチンを借りてお菓子を焼いてイベントでたまに出店などであればその範囲内で活動することもできます。

では”工房をもつパン屋さん”ではどう考えるでしょうか。

そもそもパン工房を作ることで「事業所」が完成します。

この時点でおそらく保健所の方から「開業届は出されていますか?」と確認されるかと思います。

実際、わたしも今の工房を作った時に聞かれました。

つまり「開業届は必要」ということ。

事業所は仕事場なわけですから、仕事場を作るなら事業を始めるということになります。

開業届を出すのに必要なもの

お店をやるとしても、イベント出店メインだとしてもパン屋さんとして活動するのであれば開業届は必要であることはわかりました。

次は開業届を出すのに必要なものをまとめていきましょう。

1人での運営の場合、必要ではない書類もあります。

わたしが届出を出したのはずいぶん前でした。

当時は何も分からなかったので管轄の税務署に行って職員の方に手伝ってもらって記入しました。そしてその場で提出。

最近は個人事業の開業届をサポートしてくれるサービスもあります。

おすすめは「freee開業」。

画面の内容に沿って質問を答えていくだけで必要な書類を自動作成してくれます。

書類が完成したら印刷して、あとは郵送するだけ。

なんて便利なんだ。時代ですねぇ。うらやましい。

開業届を出したらすること

開業届を出したらあとは毎年の確定申告をして事業の収支を出していきます。

パン工房の許可をとっているということは毎年の食品衛生講習会の参加や年に2回の検便もあります。

こちらもお忘れなく。

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パン屋さんならではの悩みは「仕入れが多め」ということ。

特にわたしのようなちいさなパン屋だとちょこちょこ仕入れをすることがよくあります。

会計ソフトの入力が少々めんどくさいなーと思ってますw

こればかりは仕方ないので受け入れるしかありません。

ちょっとでも管理を楽にしたいので、数字の見える化をテーマに工夫もしています。

一番は「サボらずコツコツ記帳」ですね。

めっちゃめんどいですよ。

めんどいけど自分でルールを決めて記帳する。

その時頑張れば2月に追われるように作業せずにすみます。

「明日やるはやらない」

その1日のサボりは将来の1ヶ月分になります。

せめて、せめてレシートは月ごとにまとめておきましょう。

小分けしておくとなんとなく量も少なく見えます。

入力したらどうせ自動で仕訳されていますが、わたしはちょっとでも少なく見せてやる気を出すようにしています。

つまりは自己管理が大切です。頑張りましょう!

今回のまとめ

今回は「【ちいさなパン工房運営】開業届は必要?」ということで開業届の概要と必要な理由について解説しました。

最後に内容をまとめておきましょう。

開業」とか「事業」とか言われると主婦として暮らしていたらなんとなくドキッとしますよね。

わたしなんて活動を始めてから10年以上経っているのにいまだに”仕事”というよりも”趣味の延長”くらいのノリで生きています。

というのもあまり構えてしまうとガチガチになってしまうから。

きっとブログでここまでいろんなことをさらけ出したりしません。

コンサルとかしてちょっとでも利益を取ろうなんて思っちゃいますw

でもそれはしない。

あくまで「お母さん、主婦」をベースにしながら家庭を中心にして働いていたいなと思っているから。

息子は春から中学生。

育児も半分を過ぎました。

あっという間だったなぁ。

ここからがある意味本番です。

父の会社員としての背中、母の自営業としての背中。

彼はどんな背中を見せてくれるでしょうか。

自分のやりたいことを仕事に出来るように親としても応援したいなと思っています。