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パン屋運営

【2023年春夏】パン屋関連で変わること7選

昨年からいたるところで値上げが続いておりますが、その横ではちょっとした改悪や変更も相次いでいます。

今回は「2023年春夏、パン屋関連で変わること7選」としてまとめていきます。

すでに値上げや改悪があったものも含めますが、知らない間に変わっていることも割とあります。

悪いニュースばかりでもありません。

上手に情報収集をして無駄に損をしないようにしましょう。

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ヤマト・佐川送料値上げ

配送を行なっている人はご存知かと思いますが、ヤマトと佐川が2023年春から値上げをしました。

どちらもおよそ10%程度の値上げ。

決して無視は出来ないパーセンテージですよね。

値上げの背景はこんな感じです。

国際情勢の不安定化は資源やエネルギーにも影響を与えています。

ガソリン代が上がれば、輸送コストがかかる。

輸送コストがかかれば、値上げは避けられない。

また物流業界には「2024年問題」というのも控えています。

こちらについても知っておきましょう。

新しい働き方改革関連法ではドライバーの時間外労働の上限が変わります。

ドライバーは今より労働時間が短くなり、それに伴い業界全体でドライバー不足が起こると言われています。

ドライバー不足が起こるということは、トラックで運べる荷物の量が少なくなるということ。

それを見越してか、ヤマトは2023年6月1日から一部区間で宅急便などの荷物のお届け日数と指定時間帯を変更します。

例えばこれまで東京から中国四国地方へは「翌日の14時以降」であれば指定が可能でしたが、6月1日からはお届けが「翌々日」に変わります。

おぱんくん

そもそもその距離で翌日に届くことがすごいよね…

本当に日本の配送業者さんには頭が下がります。

わたしの状況としてはこんな感じです。

  • 配送はヤマトビジネスメンバーズを利用
  • 現状、値上げのお知らせは来ていない
  • 冷凍のためそこまで影響は出ていない

冷凍での配送、またビジネスメンバーズを契約していたため4月からの値上げの影響はありませんでした。

ビジネスメンバーズについてはある程度を出せるようになったら検討するといいかなと思います。

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なんにせよ、業者が値上げしたら必ず影響を受けます。

同じタイミングだったり、キリのいいタイミングで料金の改定も視野に入れておくといいかと思います。

現状わたしは特に影響を受けていないので、配送料はそのままで一旦様子をみています。

富澤商店クール料金発生

お次はいつもお世話になっている「富澤商店」のお話。

改定の内容をまとめておきます。

富澤商店for Businessでも改定となり、こちらは9980円以上の注文での変更です。

これまでは5980円(もしくは9980円)以上の注文では送料は無料だったのが、これからは100円かかるよというもの。

すでにスタートしています。

これに関しては「これまでありがとうございました。」ですね。

送料無料がどれだけ大変なことか知っているからこそ、「100円で済むならありがてぇ。」という気持ちですw

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STORESレジJCB手数料値下げ

こちらはSTORES レジ を契約している方に朗報です。

2023年4月1日よりJCB・Diners Club・Discoverのクレジットカード決済手数料率が3.74%から3.24%へ引き下げとなりました。

以前キャッシュレス決済を比較した記事も更新していますが、VISA・MasterCardに比べて流通量が少ないJCBなどは少しだけこれまで手数料が高かったんです。

お店をもたないちいさなパン屋はクレジットカード決済は導入できる?PayPayに続いてクレジットカード決済のお話。お店をもたなくてもクレジットカード決済を導入することが可能です。3社を紹介し、項目に分けて比較してみました。ぜひご参考ください。...

これがこの度同じくらいになった、というわけ。

どうやらこの背景は経済産業省2025年までにキャッシュレス決済比率を40%にすることを目標にしているのが影響しているようですね。

わたし自身、STORESレジを契約していますが使い方もシンプルだし、管理もとても楽です。

個人的には「オンライン請求書」の方をよく使っていますが、なんとこちらもJCB対応となり手数料も同じになりました!嬉しい!

Square決済端末値下げ

次もキャッシュレス決済のお話です。

こちらはSquareの決済端末が値下げされた、というニュース。

※ちなみにSquareもJCBの手数料が値下げされています。

QUICPayの手数料も値下げされたとのことで、「今、新しく契約するならSquareだなぁ。」と内心思っていますw

イベント出店メインならSquareは端末も可愛いし、たくさんの決済方法から選べるのでオススメ。

で、さらなる朗報は決済端末の値下げです。

キャンペーンなどで無料になることもありますが、決済端末は基本的にはどの会社も有料となります。

Squareではこれまで7980円だった端末料金を4980円に値下げしました!

Squareの決済端末は決済端末界の中ではかなりオシャレ。

カードがなくても、QUICPayなどの非接触決済も対応しています。

PayPayチャージ改悪

先日、PayPayのチャージについてのニュースがありました。

内容は「今後のPayPayへのクレジットカードチャージはPayPayカードのみを対象とする」というもの。

現在登録している他社のクレジットカードは2023年8月1日に解除される予定です。

今後のチャージ方法としては

  • PayPayカード
  • PayPayゴールドカード
  • 銀行口座
  • 現金(ATM) になります。

PayPayといえば、利用者の多さがポイント。

またパンのような少額のお買い物にはちょうどいいキャッシュレス決済方法です。

お店をもたないパン屋のキャッシュレス決済事情時代はキャッシュレス。分かっているけれど、手数料を取られるのもなんだかなぁ。そんな方に向けて、お店を持たずにパン屋を運営しているわたしのキャッシュレス決済事情をまとめてみました。ご参考までに。...

これまでは他社クレジットカードでのチャージが出来ていましたが、果たしてこの中の何割の方がPayPayカードなのか

この部分は今後の利用率にも影響が出そうな気がします。

動向は注目しておきましょう。

ちなみにわたしは普段からコンビニでチャージ派なので使う時は利用するかなと思います。

公式LINE改悪

こちらは「LINE公式アカウント」のお話。

2023年6月1日より、無料プランの範囲が狭まります。

【大幅改定!】LINE公式アカウントを見直すLINE公式アカウントの内容が2023年6月1日より大幅に改定されます。単純に改悪にはなりますが、すでに案内などでかなり活用さているお店も多いのではないでしょうか。アカウントを2つ運営していたわたしも例に漏れず影響大。今回は今後どうするかを考えています。ぜひご参考ください。...

詳しい内容は別の記事に譲りますが、ここでも簡単にまとめておきます。

一言でまとめてしまうと「一斉メールを今後も送りたいなら有料プランコース」

で、ここでどうするか?という話ですがパン屋という分野で、定期販売をしている身からすると「契約せざるを得ない状況」なので契約します。

他の案内も考えましたが、メルマガで案内するような分野でもないし、気軽に連絡が出来る方がお客さん目線だと思いました。

LINEは現状一番使う連絡先。

お客さんの年齢層や性別を考えるとそのまま利用するのが賢明と判断。

分野によってはメルマガに移行するのもいいかもしれません。

少なくとも商品の販売の分野においては案内を出す時に一斉での連絡は必要になるのでそのままステイがいいのかなと個人的には思います。

例えばアクセサリー販売で告知は普段しないとしても「お直しの連絡は公式LINEへ」であれば契約をしなくても公式LINEをそのまま使うことが出来ます。

200通というのは一斉に送るメッセージ数なので1対1のチャットには影響がありません。

なので悲観せず、自分の分野でどう取り入れるかを考えてみましょう。

抑えるところは抑える。

経費として捉えるところは受け入れる。

何でもかんでもケチるのがいいことではないです。

しかし月額5500円というのは決して安くはありません。

わたしもこれまで2つのアカウントを運営していましたが、春に1つに統合し、課金するのは1つだけに決めました。

ざっと自分の活動を考えて、検討してみましょう。

電気代、値上げ?

ここ1年でグッと上がった物価たち。

身近なところだと電気代のニュースがありましたね。

大手電力7社は2023年6月から値上げをすると発表し、政府がそれを了承したというニュース。

ここで値上げ幅をまとめておきましょう。

最大の値上げ幅となったのは北陸電力。

なんと42%

ただこれには少しカラクリもあるそうです。

電気料金というのは大きく分けると2種類。

  • 規制料金プラン:国の認可をもとに上限価格が決められているもの
  • 自由料金プラン:電力自由化によって電力会社が自由に価格を決めているもの

最近では自由料金プランを選択している人が多いそうですが、今回の値上げは「規制料金プラン」

実は自由料金プラン、世界的な燃料費の高騰からすでに値上げがされており、最近では規制料金よりも高くなる「逆転現象」になっていたとのこと。

規制料金プランは値上げの上限が決まっていて、これまでは料金の据え置きを続けていました。

自由料金は価格を変えられるため、じわじわと上がり続けていた。

で、逆転していたとのこと。

今回はずっと据え置きが続いていた規制料金プランを“そろそろ辛いから値上げしよう“となったみたいですね。

ただこれには政府の認可が必要。

値上げしたらしたで『値上げです!』とニュースになるのでみんなが「大変だぁ〜!」となる。

惑わされないようにしましょう。

が、油断禁物。

自由料金はじわりじわりと上がっています。

全く関係がないわけではありません。

家計に負担がくるとどうしても買い控えの心理が働きます。

これから夏を迎えます。

ただでさえパンは夏売れにくい分野でもありますので、厳しい季節が到来するかもしれません。

【夏はパンが売れない!?】売り上げと季節の関係夏はパンが売れん!と毎年思っております。でも考えてみたら夏に口の中にぬまーんと広がるのは嫌かもしれない。そもそもなぜ夏は食欲がなくなるのだろう、いやなぜ秋は食欲が上がるのだろう…そんなことをふと思ったものですからまとめてみました。イベントが少なくなるのも要因だったりします。詳しくは記事にてどうぞ♪...

なんにせよ、ニュースに一喜一憂せず本質を知ってから“値上げするかどうするか“を考えてもいいのかなと思っています。

抑えるところは抑える。

必要なところには投資をする。

無理なく、無駄なく、楽しくパンを焼きましょう。

今回のまとめ

今回は「2023年春夏、パン屋関連で変わること7選」をまとめてみました。

飲食という分野は原価率が高め。

物価が値上げしたら仕入れそのものに影響を受けます。

新しいところでいうと『卵不足』ですね。

パン生地に卵を使っているというパン屋さんも多いでしょう。

いきなり卵を使わない生地に切り替えるわけにもいかないし、パンを焼かないわけにもいかない。

売上が上がらなくなっちゃいます。

わたし自身で影響を受けているところだと

  • 小麦粉
  • ダンボール
  • 各種オイル
  • 公式LINEの契約料
  • サーバー代 など

最近サーバーや会計ソフトもちゃっかり10%ほど値上げしました。

キツい状況が続いております。

今自分に出来ることは「パン以外の収入源を持つ」こと。

自分の経験を活かして発信し、これからパン屋さんになりたい人を応援しつつその対価をいただく。

もともと“稼ぐ“ことに興味がなかったわたしがようやくそう考えるようになれたのは「経験が蓄積された」からかもしれません。

お役に立てるコンテンツ、考えていきたいと思います。