前回「パン屋をプチデジタル化しよう」と提案しました。
更新してからふと思ったことがあります。
そういえば……電子書籍を出版したけど、ガチのアナログな方たち、読めているかな。
読みたい、気になる……しかしワカラナイ!特典も気になるのに怖くて進めない!という方のために、今回はもう少し初心に立ち返ってみようと思います。
後半では電子書籍の購入方法も解説しますので、ぜひデジタル化の第一歩として手に取っていただければ幸いです。
まーた電子書籍の宣伝みたいになってますが、説明するのにちょうどいいところにいるんですよwせっかくなので宣伝させてください(テヘ)。
先日初の電子書籍を出版しました!ぜひご一読ください。
電子書籍のリンクはこちら。
デジタル化するメリット・デメリット
まずみなさんが感じていることを代弁する前に、わたしがデジタル化を推奨している理由から。
いわゆるガラケーが終了して数年。今ではおばあちゃん世代でもスマホを持つ時代になりました。
スマホで支払いをしたり、家電を操作したり、料理を注文したり、タクシーだって呼べてしまう時代。
手帳よりもスマホの方が断然持ち歩いているのではないでしょうか。なら使わないともったいないですよね。
何より情報がこれだけ多いですから、無料で有益な情報も見つけることができます。
もちろんすべてを鵜呑みにするのは危険で、しっかり精査しながら取り入れることは必要です。
確定申告もe-taxで電子申請ですよね。一昔前の手作業の帳簿はほとんど利用されていないでしょう。
少し前にこちらの本を見つけたのですが、エクセルデータが特典としてもらえてなかなか使いやすかったのでおすすめです(スプレッドシートでも使えます)。
と、もはや説明すら必要なさそうなのがメリット。
では次にデメリットをまとめてみましょう。
メリットに比べて、デメリットは感情が多い気がします。
そう。みんな「わからない」「怖い」「心配」だから……不安なのです。
でもちょっと冷静になって考えてみましょう。
セキュリティの心配は紙も同じですよね?むしろ紙の方がよく無くしたりします。データ消失も同じことがいえます。
使い方がわからない部分についてはそもそも使ってないんだからわからないのは当たり前。
そう考えると、なんだかこのデメリットたちは自力で解消できそうな気がします。
人間には4つの学習タイプがあるそう。
どうでしょう?心当たりありませんか?
「使い方がわからない」も種類があって、なぜそうなるのか理解できないから意味がわからない、もあれば全体像がみえないから不安でわからないという場合があります。
そう。つまりは「向き合っていない」のです。
強い言い方だったらごめんなさい。でもそうだと思いませんか?
見てみぬふりをしていたら、見ずにすみます。でも……なんだか損をしていると思いません?
次の項目ではよく聞かれることとその対策を解説していきます。
よく聞かれることとその対策
この項目ではわたしがデジタル的な話題を出したときによーく言われることをいくつかピックアップします。
先に言っておきますが、わたしもつい数年前までは超超アナログ人間でした。
夫がパソコンに強いこともあり、スマホが早々に格安SIMになったり、と思ったらeSIMになったり。
キャリアの乗り換えを提案されたときは「なんで?また?」とよく聞き返したものです。
その度に「やってないんだからそりゃ知らんよね」と説得をされ、なんとか食らいついてきました。
今でもSIMとかスマホのデータ移行は毎回手の血流がなくなるくらい緊張します。
こないだもね、夫が海外でiPhoneのパスコード(スマホを開くときのあの暗証番号)をど忘れ。
海外でやめてぇぇ。
何度も入力した結果、iPhoneが初期化されるという事件が。あれ怖いんですよ、何度も間違えるとロックがかかります。
何度もロックがかかると自動的に初期化。
バックアップは取っていました。最悪なんとかなるだろうと彼は半ギレしながらも冷静でしたが、わたしは感情移入しちゃってもう震えが止まりませんでした(自分のスマホはなんともないんですけどねw)。
結局、寝て起きたら指が勝手にパスコードを押したらしくスマホが開けるように。身体ってすごいですね。
……って怖くなる話はいいとしてw
要は場数というか、経験値だと思います。
ではでは本題に入りまして、どうにもデジタルが受け入れられない人の心理はこんな感じでしょうか。
ほとんどの人が上3つに該当するのではないかと。
「わからない」んです。
いいえ。正確には「わかるまで調べていない」んです。現代は情報化社会ですよ。親切な情報はたくさんあります。
だから対策としては「知る」こと。それだけ。
これでは対処法になってないと思うので、先ほどの心理にわたしがコメントをつけましょうか。
使い方がわからないからやれない…
そもそも調べましたか?ネットにはたくさん情報がありますよ。
仕組みがわからないからやれない…
まず全体を見てみましたか?これもたくさん情報、ありますよ。
自分でデータとか作れない…
作らなくていいじゃないすか!テンプレ使えばいいんですって。
パスワードの管理が怖い…
紙の管理だって同じですよ、忘れないよう予防線を張りましょう。
そもそも電子書籍にたどり着いてない…
これはあとで解説しますね、せっかくだから読んでください。
どうでしょう?なんか解決する気がしてきませんか?
「おみちゃんはなんでも知ってていいね」と言われますが、違う違う。知らなかったから情報を集めただけなのです。
わたしだって知らないことたーくさんあります。だからその都度調べて頭に入れている。それだけ。
要は情報量なんです。
焦らず、1つずつ解消していきましょう。
パン屋デジタル化計画のコツとは
「情報量」が大切なことがわかりました。
が、実はもっと大切なことがあります。
それがこちらです。
- 全部取り入れようとしない
- 無理はしない
- 困ったときは止まれ
- 困ったらまず調べよ
1つずつ解説しましょう。
全部取り入れようとしない
前回も解説しましたが、女性は特に「せっかくだからやろう精神」が強い生き物。
しかし、デジタル化に至ってはやめましょう。これまでやれなかった理由はなんでしょうか。
やれる気がしなかったから、やらなかったのではないでしょうか?
そんな人が突然慣れないものを身体に入れたらアレルギー反応が起きてしまいます。
まずは「やれそうなもの」を取り入れましょう。電子書籍の特典でもいいんです。
ほら。HACCPの管理表ならほとんどいじらず印刷だけしたら使えますから。これでいいんです。
無理はしない
これも同じです。無理だと思ったらやめておきましょう。でもHACCPの管理表の印刷くらいならたぶんできます。
いきなり納品書作れとか配送管理表を作れとはいいません。
やれることをやったらいいんです。無理だけはしないでくださいね。
困ったときは止まれ
これ!これは絶対に伝えたい。
デジタル苦手な方あるあるですが、わからなくなるとやたらいじります。
いじるとどこが原因かわからなくなります。そんなときは一旦停止。
深呼吸して、どこでつまずいたのかを探ります。
あれやこれやといじくり倒すと逆に混乱します。本当なら1つ直せばいいところを3つも4つも絡み合うと手がつけられなくなってしまいます。
例えばテンプレならわからなくなったら一旦諦めて、またテンプレをコピーすれば新しいものがでてきます。
自分仕様にアレンジを試みた自分を褒めてまた1からやればきっとなんとかなります。
「困ったら止まれ」を覚えておいてください。
困ったらまず調べよ
困って立ち止まれたら、調べましょう。今の世の中、大抵の情報はネットにあります。
わたしもブログで2回くらいえらい目に遭ったのですが、救ってくれたのはネットの記事でした。
ただこれが先ほど言ったみたいに問題が複合的になっていたら、ときすでに遅し。
火は小さいうちに消せといいますが、デジタルも同じです。
こんな感じで考えていくと少しずつやれそうな気がしてきたと思います。
まずは書籍の特典からでいいのでぜひやってみてくださいね。
スモールステップからはじめよう
さて。ここまで鼓舞してきたわけですが「だから電子書籍を読みたくても読めないの!」という方もいるかもしれないので解説していきます。
すでに電子書籍が読めているよという方は少し先まで飛ばしていただいて構いません。
一旦Kindleについて解説しますね。
まず電子書籍の基礎知識です。
電子書籍とは「紙でなく、電子的に記録された本や雑誌」を指します。スマホ、タブレット、パソコン、そして専用端末でみることができます。
近年、電子書籍が増えている理由は「初期費用がほとんどかからず出版できるから」。
紙での出版となると何百万もかかるといいますが、電子書籍は数万円程度。すべて手作業なら下手したら0円。これが魅力でもあり、上も下もいる理由です。
配信サービスで有名なのがKindle、楽天Koboあたり。中でもAmazonが提供するKindleは近年市場拡大しています。
わたしが出版したのもKindleの電子書籍です。
今回はKindleにフォーカスします(Prime ReadingというAmazonプライム会員限定のサービスもありますが、こちらは対象が少なめです。なのでここでは除外します)。
Kindleにも2種類あります。
- Kindleストア
- Kindle unlimited
Kindleストアは書籍を購入、Kindle unlimitedは読み放題サービス。
電子書籍は紙に印刷しない分、費用が安く済みます。ときどき半額セールやポイントアップもあったりします。
1冊しっかり残しておきたい場合はストアで購入という形がベスト。
Kindle unlimitedは月額980円。200万冊以上が読み放題の対象となっています。
毎月1日におすすめの書籍が変わり、期間限定で読み放題対象になることも。読みたかった本が対象になっているとお得な気分ですね。
こちらはときどき2ヶ月99円キャンペーンをやっています。気になる方は一度安い期間に試してみるのは大いにあり。
で、使い方ですよね。
順番はこんな感じになります(リンクできます)。
- Amazonのアカウントを作成する
- Kindleのアプリをダウンロードする
- ブラウザから書籍を購入する
- アプリを開いて読む
このAmazonアカウントをまだ作っていない場合は、前回解説したGoogleアカウントで作ると仕事用のアカウントとして使えますよね。
特典がGoogleスプレッドシートだったらそこでも使えるので一石二鳥です。
Kindle Unlimited契約の場合はAmazonのアカウントから「あなたのKindle Unlimited」を選択します。
契約した日から1ヶ月ごとに自動で支払いになります。
試しにわたしの書籍を探してみましょう。
検索窓に「おうちパン屋開業」と入れると下に書籍の名前が出てきます。こちらを選択。
パン屋関連の本がいくつか出てきます。
書籍を選択すると右側に「読み放題」と表示されるので、Kindle Unlimitedの方はこちらを選択してください。Kindle unlimitedは1アカウントあたり20冊までキープすることができます。
もし書籍そのものを購入したい場合は印を押して、通常購入の画面で手続きします。
購入するとKindleに飛ぶ画面が出ますので、そのまま遷移すれば読むことができます。
と、ここまでがKindleの操作についての解説でした。
この項目ではスモールステップの話でしたね。
本当に本当にデジタルなことが苦手な方は、一旦わたしの電子書籍を購入してみることからはじめるのはどうでしょうか?
宣伝してるやん!と思われるかもしれませんが、電子書籍が身近になると世界は随分と広がります。
書籍には特典もつけており、Googleアカウントがあれば特典だって使えるようになる。
ちょうどいい練習かなと。
電子書籍を読むことができて、特典を自分仕様にちょっとだけいじる。次はイベント出店のPOPを手書きからドキュメントで作ったものに変えてみたり。
納品書を作ってみてもいいし、ネットショップ開店に向けて準備してみてもいい。
入り口はたくさんありますが、まずは小さなことからはじめてみましょう。
そのために最初に作るアカウントをGoogleアカウントにしておけば失敗を少なくたどり着くことができます。
失敗は成長には必要といいますが、最初から大失敗したり、わからず進めると不安にもなってしまいますよね。
少し使えるようになってきてから失敗はすればいいのであって、失敗したからといって成長するとも限りません。
必要なときに必要な失敗をすればいい。
実は先日電子書籍を出版後2週間してから、一部の方で閲覧が正常にできていないことが発覚。原稿を差し替えるというハプニングを経験しました。
正直ね、途中で後悔しまくりました。でもやってみて効率が悪いと感じたから、次からEPUB化は外注しようと割り切れた。
これもまた学びになったのです。こんなことをずっと繰り返してるんですw
詳しい話はnoteの記事をご覧ください。
何事もやったことがないときは不安で逃げたくなるもの。
その扉を人に助けてもらいながらチラッと開けてみて、違う世界をみたとき。
「もう少しやってみようかな」なんて思えたらいいなと日々情報発信しています。
ぜひ食わず嫌いせず、やってみてください。その先にてさらに楽しいことを提供してお待ちしています。
現在はNotionという管理ツールでパン屋の事務的な業務ができないか試しております。
カタチが出来たらまたお知らせしますね。
今回のまとめ
今回は「続・パン屋のデジタル化計画」ということで便利なことはわかっているけれど先に進めない方のために多少なりとも不安を解消できるお話をしてきました。
ポイントは4つ。
人は経験したことがないものに警戒します。
そりゃそうですよ、人間だもの。
機械が強い人のことをいいなーと思いがちですが、相手からしたら、パンを焼けるのは羨ましいかもしれない。
要は「ないものねだり」なのです。
そこであーだこーだと愚痴っているよりも興味があるものに触れてみて世界が広がる方が、断然楽しいんじゃないかな?と個人的には思います。
変わりたいと思うなら行動する。話はそれからです。
わたしは変わりたいから今行動しています。
成長する保証なんてないですが、経験は無駄にはなりません。
せっかくなので仲間を引き連れながら、成長したいなぁと思うのです。
ぜひ一緒に前に進みましょう。楽しいパン屋ライフを送れるよう全力応援します!