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パン工房の話

パン工房作りで後悔していること

今回は「工房作りで後悔していること」についてお話していきます。

大前提、パン工房はめちゃめちゃ気に入っております

なんせ自宅の真横ですし、大きさもちょうどいい。

しかし工房を作る時に”当時の好み”で決めた部分や「あとから考えよう」と先延ばしにしたこともありました。

「作業するのにちょっと合わなかったかも?」と思う部分を工房が出来てから7年のこのタイミングで分析をしてみました。

ぜひ工房作りの参考にしてください。

工房内部の様子などはこちらの記事も合わせてご覧ください。

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とにかく寒い!倉庫のデメリット

わたしが普段仕事をしているパン工房。

もともとはイナバの物置。農具小屋でした。

自宅敷地内にパン工房を作りたいと思った時にたまたま自宅から数メートルのところにあったほぼ使われていない倉庫。

嫁入り先なのに勝手に倉庫をロックオン。

夫のおばあちゃんに交渉してみたらオッケーをいただきました。

思えばここから恵まれていましたね。

本当の倉庫だったのでもちろん壁はトタンです。

コンコンとしたらその振動がすぐ伝わるくらいうっすーい壁。

ずっと肥料や薬剤も入れていた場所だったので土間のまま使うのはやめようと考え、壁と床もつけました。

さすがに夏も冬もやばいなと思ったので断熱材も入れてもらいました。

が、やはり寒い。

1月現在、朝工房へ行くと室温は3℃。もう外ですw

たまにマカダミアナッツオイルは凍っています。

暖房もつけていますが、床の下はすぐ土間ですから足元から冷える冷える。

作業中は動き回っているので気になりませんが、作業が終わってあとは焼くだけのタイミングになると猛烈に寒さを感じます。

定期販売やイベントの作業は夜中の2時スタート。

作業1時間前から暖房を付けて温めておきます。

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最近は湯たんぽを持ち込み、焼成中は抱えて待っていますw

足元は大きめの湯たんぽに足を乗せて待機。

避難民みたいにして寒さをしのいでいる感じです。

もちろん夏は暑い。

小麦粉に虫が湧いても嫌なので夏場はエアコンをずっと稼働します。

電気代がまあまあ恐ろしいことになります。

倉庫の改装だからこそいくら断熱材を入れても暑いし、寒い。

仕方ないけれど、ちょっと苦労しているというお話でした。

何も考えていなかったコンセントの数

2つ目の困った点は「コンセントの少なさ」。

これはですね、我が家が家づくりをしていないことがポイント。

「コンセントか、こんなもんかな」くらいでなんとかなると思っていたし、自宅ももともと建っていた離れなので存在するコンセントでやりくりをしています。

そうなるとコンセントの重要性を知らない。

案の定、絶妙に数が足りません。

棚を置くとわかっていた場所なのに床に近いところにコンセントをつけたのでいざ掃除したりコンセントを差し替えるときは荷物を出したり、棚を移動させる必要があります。棚が重いんです。

腰壁の上の方につけてもらえば良かったかなと最近思いました。

コンセントの数は4箇所。穴は2つずつあるので合計8個。

発酵機とこね機は使う時間も短いので電源タップで対応しています。

掃除機などをかけるときはそのとき使わないものを抜いて作業。

コンセントを絶対に抜けないのはオーブン、冷蔵庫、冷凍庫。

この3つは死守してなんとかコンセントをやりくりしています。

ひと手間だから我慢できると思っていましたが、結構高頻度。

毎回ちょっとめんどくさい。

コンセント、確かに家づくりをする人がみんな言ってるな〜なんて思いながらわたしは今日もコンセントを移動させておりますw

パンの色が死ぬ!?壁紙の色

工房を作った約7年前。

わたしの周りでは古道具全盛期。

ブルックリンからアーミーが流行り始めた頃でした。

そして元々の趣味がかなりメンズ寄りなので工房の壁紙は迷わずコンクリ風のものを選びました。

天井もコンクリです。テンション上がります。

オーブンの周りもステンレスにしてもらったし、照明もゴツゴツしたカッコいいやつを。

冷蔵庫も色を塗ってカッコよく。

お気に入りの空間でルンルンとダブルチョコベーグルをパシャリ。

おや?パンの色が死んでいるぞ?

ここでようやくパンとコンクリの壁紙の相性の悪さに気づきます。

のちのちカメラマンのお友達に聞いてみたところ「黄色が足りない空間だからカメラが黄色を求めているのかも」と言われて超納得w

壁紙 VS ココアのパン の構図が出来上がりました。

これは本当に大誤算。

完全に趣味ノリで決めてしまった自分を悔いました。

でもお気に入りの空間だし、なんとか編集をしながら耐えていますw

何が悔しいってわたしは写真屋の娘として育った人間。

全くその経験が活きなかった。どんまい!

雨が入ってくる入り口

最後は入り口問題。

イナバの物置にはもともと出入り口は2箇所ありました。

1箇所は現在使用している場所。

幅70cmくらいのちょっと狭い引き戸の入り口。

もう1箇所はシャッター。

シャッターに関しては特にその場所で販売することも考えていなかったし、虫などが侵入するのを防ぐ目的で完全に壁にしました。

シャッター自体は今も残っていて、パン工房のミニ倉庫として機能しています。

普段は大量のダンボールを保管しています。

さて。メインの入り口。

そういえば雨よけ的なものをつけ忘れました。

ちょっとした雨はいいのですが、少し風があったり、横殴りの雨はゴリゴリに工房内に入ります。

土砂ぶりのときはたかだか数メートルなのに自宅に帰る一瞬でびちゃびちゃになります。

「なら雨よけつけなさいよ」と思うかもしれませんが、正直どのように付けたらいいか分からない。

トタンに穴を開ける勇気もない。飛んでいったら怖いし。

雨が強いときは引き戸を閉めておけばいい話なので絶賛後回し中です。

個人的にはそれよりも工房の見た目の色を替えたいと思う今日この頃。

”初めにやっておけばよかったこと第一位”の入り口のお話でした。

今回のまとめ

今回は工房を作るときにもっと考えておけばよかったことをざっくりとまとめていきました。

最後にポイントをまとめておきましょう。

一番の誤算は壁紙でした。

工夫していることとしては

  • 10時台の日差しのある日に窓際で撮影する
  • 夜中の撮影はしないようにする
  • 編集するなら彩度を少しだけいじる

とにかく角度に注意して一番茶色が消えないポジションを探します。

とはいえ実は困っているのはココア生地のパンだけ。

茶色が強いから壁紙とカメラがケンカしてしまうんですね。

なのでココア生地のパンだけめちゃめちゃ頑張って撮影をしています。

それ以外は窓際ポジションなら大丈夫。

あるもので、やれることを工夫しております。

今回の内容がこれから工房を作られる方の参考になれば幸いです。