通販を始めてもうすぐ3年になります。
始めた頃に比べてだいぶ売上が安定してきました。
そういえば動画やブログも同じく、以前に比べたらアクセス数も登録者数も増えてきているように感じます。
特段何かをしているか?と聞かれたら…前より発信の頻度が少ないような気もします。
『チリも積もれば山となる』
傾向を分析したこととコツコツ積み重ねていたことで投資でいう複利のように結果として現れてきているようです。
というわけで今回は「通販は宣伝しなくても売れるの?」と題してわたしが普段意識していることをお話していきます。
確かに通販はお店を開くより敷居も低いですが、やはり待っているだけでは売れはしません。
結論、『気合いより継続』です。
参考にしてみてください。
SNSで発信する
まず大前提のお話を。
わたしは顔出し等、一切せずお仕事をしています。
理由は単純。
『出たくないから。』
カメラ屋の娘として生きてきたものですから、小さい頃からずーっとカメラを向けられていました。
実家の“写真のサイズ見本“には自分の写真が貼られ、それなりの大通りにも自分の写真がドーンと。
学校から帰って店の中を通ると自分がいるわけです。
撮られすぎた結果、写るのがとても苦手になりましたw
なので顔出しで活動している人を尊敬します。
自己肯定感が低いのも理由なんですけどね。
とにかく自信がないんです。
20代のケア頑張ったのでお肌はキレイなんだよww
そんな話はいいとして。
個人的にはSNSはそこまで得意ではありません。
しかし今の時代使わないわけにはいきませんよね。
そこでわたしが意識しているのは「利用層」。
近年SNSの利用はスマホの普及に伴い、急激に利用層が広がっています。
いくつか例に挙げていきます。
総務省が発表した利用率のデータを元にお話をしていきましょう。
2020年から2022年にかけてのデータがこちらです。
対象は13歳から69歳までの男女1500人としています。
圧倒的に高いのはLINE。
これまでのメール機能が置き換わったからでしょう。
一気に伸びているのはTikTok。2年間でおよそ倍です。
それぞれの特徴を表にしてみました。
現在わたしはInstagramとLINE公式アカウントでお知らせをしています。
この表を見てもらうとわかる通り、“自分の客層と噛み合っているSNS“を使うことで効率よくアプローチが出来るんですね。
LINE公式アカウントは2023年6月から無料で使える範囲がかなり狭くなり、有料ユーザーが増えることになりました。
ただ、このLINEの利用層を見ると日本国内においてはまだまだLINEでのお知らせは有効であることが分かります。
単純に流行っているから使ってみよう!というのはオススメしません。
”面白そうだから使ってみよう”というのは趣味の範囲で利用するのがいいのかなと思います。
実はわたしもTwitterアカウントは持っていますが、“ぱんのおみみ“アカウントで何を発信したらいいのかいまいちわからず未だかなり放置気味です。
代わりに趣味全開のアカウントの方では積極的にいいね!やリツイートしていますw
(主にMリーグ関連ですけど)
現状、パンを通販で購入したいと思う方は20代から60代の女性が多いです。
『20−60代の女性』、いわゆる”主婦層”が多いことを考えるとInstagram、LINE公式アカウントが現時点でのベストと考えます。
しばらくはこのスタイルで宣伝を進めていく予定です。
フォロワー数は1つの目安
先ほどはSNSに関してのお話をしましたが、次は通販で販売することも考えながら“フォロワー数“にフォーカスして考えてみましょう。
頭に入れておきたいのは『フォロワー数はあくまで目安』ということ。
YouTubeでもなんでもそうですけど、何百万人のチャンネル登録者がいても再生数がそれと同じ数になることって少ないですよね。
実際のところフォローしてくれる人の数%の方が商品の購入やリピートをしてくれれば御の字です。
ただ、これもまた少なすぎると安定感はありません。
わたしのminneの例を挙げてみましょう。
1000人を超えたあたりから連休明けなど「忘れられちゃうかな?」と思う長期連休を挟んでも『連休明け、楽しみにしてました!』と買ってくださる方が増えました。
さっきの例で出すと1000人いたら100人くらいがリピーターさんと思うとかなり心強いですよね。
余談ですが「minneのフォロワーが1000人を超えたらイベント出店から卒業するのを考えてもいいかも」と思っていました。
実際その辺りで決断をしたわけですが、ありがたいことに外で販売しなくてもこれまでと同じくらいの売上をキープすることが出来ています。
ただこれも過信は禁物。
やはり宣伝は必要だし、お客さんを楽しませる工夫は必要です。
次からの項目ではそのお話をしていきます。
メニューを入れ替える
ここからは“お客さんを飽きさせない工夫“についてのお話。
わたしの販売するメニューは
- 定番メニュー
- 期間限定メニュー
- 月替りメニュー
の3種類で区分をしています。
イメージとしてはこんな感じです。
定番メニューはおよそ25種類。
「いつも冷凍庫にあったらいいな」と思えるようなシンプルかつクセになるパンやスコーンを揃えています。
期間限定メニューは毎週2種類ずつ更新。
菓子系のパンと惣菜系のパンを1種類ずつ。
2週間交代で出現し、常時期間限定メニューは4種類あります。
月替りメニューは毎月1日更新。
ミニ食ぱんとしっとりスコーンを1種類ずつ更新。
季節に合わせたメニューにして季節感を出します。
というわけで合わせると30種類のパンを楽しんでもらえます。
- 毎週月曜日に期間限定メニュー更新
- 毎月1日に月替りメニュー更新
とするとほとんどの場合は月に5回何かしらが変わります。
5回あれば1回くらい気になりますよね。
「今回は何を売ってるのかしら。」なんて興味を引くわけです。
同じ商品をずっと売っていてもいつも買えますもんね。
「今週買わないとしばらくないのか。買っとくか。」という危機感も大切ですw
てなわけでこの項目では“適度にメニューを動かす“を意識しているということをお伝えしました。
福袋などで集客しよう
最後の項目は『福袋企画』。
あまり乱用すると自分も損をしますので注意が必要。
以前は連休明けに毎回やっていたのですが、なんとなく感覚で「何回もやるとウザいな」と思ったので今年から年1企画にしていますw
今年は『2023円で14個入れちゃいます!』にしました。
なぜ14個なのか。
これは完全に冷凍庫の問題ですw
販売するセット数は24。
1便と2便に分けての発送となりました。
好評だったので来年もやろうかなと思います。
来年は2024年なので1円値上げしましょうかね。
「あんまり入れると原価割れしない?」と思われるかもしれませんが、基本的には原価が割れないように構成をします。
単純に利益分が減るだけですw
ただ、お祭り的な要素って必要だと思うし年に1回お客さんに還元するのはアリですよね。
リピーターさんは張り切って待機してくれていたし、新規さんは一気に売れる福袋にびっくりしていました。
36セットも考えましたが、欲は禁物。
その後の焼き上げにも関わってくるので24でよかったです。
そこでリピーターさんは楽しませ、新規さんにもアピールが出来る。
その後その新規さんたちがリピートしてくれたら最高。
商売をする上で狙いは必要。
ここに利益とったるで〜!という気持ちは一切ありません。
こんなちいさなパン屋を知ってくれて、何度も買ってくれるだけで本当に感謝です。
まずはその気持ちを忘れないようにしましょうね。
今回のまとめ
今回は「通販は宣伝しなくても売れるの?」ということで、SNSの利用やメニューの組み立てについてお話しました。
最後に内容をまとめておきます。
1つ前の記事で「販売する商品を決めよう!」という記事を更新しました。
そこでSCMという言葉が出てきましたよね。
SCM(サプライチェーンマネジメント)。
『ビジネスに必要な商品の流れをコントロールする』というものでした。
- 季節商品は仕入れを見込みながらレア感を出す
- 販売スケジュールは少し早めに考えておく
- コストを削減出来る部分は削減する
- お客さんを飽きさせないようにメニューを替える
適度にメニューを動かし、
ときどきお得なパンセットを販売し、
年に1回はドカンと福袋。
週1でInstagramに告知をし、2週間に1回の定期販売。
パン販売と動画配信を並行するには今くらいのペースはどちらも手を抜かずに出来ます。
お店がある場合はまた少し変わりますよね。
またイベント出店に関してもまとめてみようかなと思います。
今回の内容がお役に立てれば幸いです。