7月に入りましたねー。
今年も暑そうです。
夏真っ盛り!ということは…エアコン代がかさむかさむw
お天気とは裏腹に電気代とにらめっこの季節が始まりました。
今年は特に電気代に敏感な方も多いかと思いますが、パン工房はなるべくエアコンを付けましょう。
後からお話ししますが、小麦粉に虫が沸いたらその小麦粉たちはパーです。
それこそ電気代賄えちゃうくらいの損失になります。
またパンは夏どうしても売れにくい食べ物。
売れないからこそどうしているかもお話しします。
食欲の秋まではしばらく我慢の時期になります。
そんな時だからやれることもあるし、夏でも美味しく食べてもらえるようにメニューを工夫してもいいかなと。
ぜひ取り入れてみてください。
小麦粉の管理に要注意
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今回は「パン屋が夏に注意すること」を重点的にまとめていきます。
この項目は前の記事と被る部分もありますが、復習がてらおさらいしておきましょう。
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先に言っておきますが、今からしばらく虫の話になります。
虫が嫌いな方は飛ばしてもいいですが、パン屋としては絶対知っておいた方がいいので聞き流してもいいので頭の中に入れておいてくださいね。
パンを長く焼いている方、1度くらいこんなことはありませんでしたか?
小麦粉の中に虫がいる…!?
そうです。それ、虫です。
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名前を『シバンムシ(死番虫)』と言います。
なぜこんな怖い名前が付いたかは諸説ありますが、英語表記で『Death Watch』というからだそう。
なんでもたくさん発生するとコチコチと音がするらしいんです。
キャー!気持ち悪い。
このコチコチ音は求愛行動らしいのですが、そんなものは知らん。
気持ち悪いものは気持ち悪い。
シバンムシ、こいつらはどこからでも侵入します。
そしてシバンムシには種類があります。
- フルホンシバンムシ
- ケブカシバンムシ
- タバコシバンムシ
- ジンサンシバンムシ
名前は覚えなくて大丈夫ですw
このうちよく見かけるのはタバコシバンムシ。
見た目はちょっとゴッキーの赤ちゃん風。
成虫の体長は1.5-3mmほど。
色は赤褐色から茶褐色。
「タバコ」と名がついていますが、タバコのような乾燥してて、ちょっと古い食べ物が大好き。
なんでも食べますのでもちろん小麦粉は格好の標的。
全国的に見られ、5-10月に多く見かけられます。
繁殖しやすい環境は温度25℃前後、湿度60%前後。
そう。パンを作りやすい環境と同じなんです。
シバンムシ自体を食べても人体に害はありませんが、シバンムシの幼虫に「アリガタバチ」という虫が寄生するとかゆみなどの二次被害を起こすことがあります。
7-9月にこの「アリガタバチ」は繁殖するそうですよ。
喋ってて鳥肌がずっと立っていますが、対策と処理方法、予防法もまとめていきましょうw
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それぞれ解説していきます。
スプレーや煙タイプの殺虫剤を使う
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定期的に工房内は掃除をしましょう。
わたしも大型連休では一気に掃除をします。
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道具を全てしまった状態でなら「おすだけアースジェット」なども使えます。
この場合は工房を締め切ってしっかり拡散させましょう。
煙タイプの殺虫剤を使う場合はわたしはある程度の道具を外に出すようにしています。
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あとは至る所にゴッキー対策の置くタイプのやつも置いてます。
殺虫剤系はゴッキー対策と同じと考えていいようです。
掃除機をこまめにかける
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これはゴッキー対策でもありますが、ああいうムシたちはちょっとこぼれているだけですーぐいらっしゃいますよね。
なのでわたしは週に数回は掃除機をかけるようにしています。
紙パックは定期的に交換。
紙パックの中で増殖するんだよね!
油断するとすぐ繁殖するので期間を決めて交換しましょう。
虫を見つけたらその小麦粉は全て廃棄する
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残念ながら小麦粉内でシバンムシを見かけてしまったら、おそらくその小麦粉の中には大量にご在宅されております。
とても、とても心苦しいですがその小麦粉は全て廃棄。
1kgであろうと20kgであろうと廃棄です。
そうならないように対策しましょう。
工房内が暑くなりすぎないようにする
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工房内が暑くなるとゴッキーの温床にもなります。
シバンムシももちろん気持ちが悪いですが、ゴッキーはさらに上位互換ですよね。
日本の夏は湿度かかなり厄介でもあるので電気代は辛いですが、エアコンはつけるようにしましょう。
温度計を設置してエアコンのタイミングを決めてもオッケー。
一度真夏の旅行でエアコンを27℃設定にして出かけました。
3泊4日。たまたまわたしの住む地域はジメジメの雨。
帰宅すると工房内がかなりムシムシでした。
ところどころ木にカビが生えてしまったので、帰宅後に無心で全部消毒。
全て壁まで拭き掃除。
余計な仕事が増えました…。
基本は「除湿(ドライ)」設定にしています。
小麦粉は使う量を想定して仕入れる
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シバンムシは「乾燥した古い食品」が大好き。
ポイントは”古い”ということ。
パンの販売ペースを逆算して仕入れを行いましょう。
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イベント出店のみをしていたころ、真夏の出店がなく3週間ぶりに小麦粉を見たらシバンムシ様が大量にご在宅されていましたw
通販を始めてからはコンスタントに焼くようになったので最近は見かけることはなくなりましたが、2週間以上小麦粉に触らない可能性があるなら要注意。
これもパン屋にとって大切なことです。
1年の出店予定やお休みをざっと書き出してみる。
さらに夏はパンが売れにくいなら仕入れはストップ。
今ある材料でやれそうなことも考える。
そんな感じでスケジュールを立ててみてください。
冷めるまでの時間が長い
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鳥肌の時間が終わりました。
お疲れ様でした。
かなり長くなってしまったので、ここからはサクッといきましょう。
というのも当たり前のことを今からお話します。
でも季節が変わると結構忘れちゃうことでもある。
筆頭が『冷めるまで時間がかかる』こと。
イベント出店では1つずつ個包装して販売します。
パンが温かい状態で袋に入れると袋が曇ってしまうし、食中毒リスクも上がります。
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夜中からの焼成は大変。
ありがたいことに冬場だと寒いからパンも冷めるのがすごく早い。
逆に夏は…冬場の3割くらい冷めるのが遅いです。
曇ったまま持っていくと見た目も悪いですしね。
なのでわたしは夏の出店はいつもより30分早めに焼き上げを完了するようにしていました。
いつも通り焼いて、いざ袋入れ!という時に全然冷めてないことってありますよね。
そうなると出発時間も遅れます。
出発時間が遅れたら到着時間が遅れる。
到着時間が遅れたら準備の時間が遅れる。
つまりめちゃめちゃ追い込まれます。
時間に余裕を持って焼き上げるようにしましょう。
こねるときの温度管理も気をつけて
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夏のチョコチップは要注意!
こねている時から生地に混ざることが多々あります。
特にホワイトチョコ。
生地に馴染んだら入っているのかどうかもわかりません。
茶色のチョコは溶けると見た目がグロテスクになります。
チョコを混ぜ込むなら水を冷たくするのがオススメ。
わたしは見た目が悪くなるのは嫌なので、夏のチョコパンは中に入れるタイプのみにしています。
出店していても中がトロけていて逆にちょうどいい。
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あとはメロンパン!
成型の段階からクッキー生地がゆるゆるになります。
バターの量を調整しましょう。
成型中もこまめに冷蔵庫に入れるなどベタつかないように扱うようにします。
発酵温度はいつもより低め。
35℃くらいにして、時間も短め。
早めに発酵器から出して表面を乾燥させる。
出店する時はなるべく日陰へ。
個人的には夏の出店にメロンパンは持っていかない派です。
クッキーがふにゃふにゃするのが許せないから。
冷凍での配送はそういうことがないので、季節を問わず販売出来ていいですよね。
夏のパンはかなりデリケートです。
活動に合わせてメニューも調整していきましょう。
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売れないからこそやれることを
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最後の項目は「夏はパンが売れない」という部分にフォーカスします。
暑いと食欲が上がるけれど、パンをあえて食べたいか?と言われたら正直ビミョーなところですよね。
実際わたしもパン販売を長く続けていて「夏は宣伝しても売れないなー」と体感しています。
そんな時は何をするか。
やれること、たくさんありますよー。
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どうあがいても売れ行きが悪い時は悪い。
変に期待せず、淡々を続けるのがわたしのスタイル。
あくまで主婦ベースで働いているからこそ、ある意味謎にどっしりと構えていられます。
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それはそれで”ちいさくはたらく”メリットでもある。
今年はLINE公式アカウントを有料プランにして、ちょっと出費もあるのでプレゼント企画を考えています。
慌てず、今やれることを。
時間が空いたら掃除すればいいんです。
溜まっているレシートを整理してもいい。
きっと探せばやることはたくさんありますよ。
見てみぬふりをせず、向き合いましょうw
今回のまとめ
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今回は「夏、パン屋が注意すること」について解説しました。
最後にポイントをまとめておきましょう。
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前半は虫だらけの内容でしたね。
苦手な方、すみませんでした。
でも出会ってからでは遅いし、気持ち悪いでしょう?
エアコンをケチりたくなる気持ちはすごく分かります。
わたしの工房はもともとイナバの物置だったこともあり、工房内は余裕で35℃を超えます。
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これはもうケチるとかそういう問題ではありません。
ただこれが家の中の工房だと迷う気持ちはすごく分かる。
絶妙にじめっとしてるし、かといって苦痛なほど暑くもない。
そんな時は『除湿』でいきましょう。
もちろん自動モード。
そしたら自動で調整してくれます。
暑いのは夏だけです。夏はもう電気代がかかる!と腹を括る。
それでいきましょう!以上でーす。